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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第739回】 常にすなお、常に勉強好き

2013年01月08日 | 住宅コンサルタントとして
今、住宅業界は衰退期です。
(住宅業界だけでなく、日本経済全体が衰退期ですが・・・)

衰退期に起こる現象としては、これまでその業界でセオリーと言われてきた手法ではない、
全く新しいやり方で急成長する企業が出る、ということです。
もしくは、その業界では素人同然の経営者が経営する企業が、
急成長したり、建てなおしに成功したりするのです。

例えば、住宅業界の素人の方が立ち上げた住宅会社が県内1位になったり、
別の業界での実績は十分ですが、全く異なる業界の経営をして、
一気にV字回復したり、というようなことがあるのです。

日本航空を立て直した、稲盛さんがその代表的な例ですよね。

衰退期になぜ、未経験の経営者が成功するのかと言えば、
それまでのその業界の考えに染まっていないので、
全く新しい視点で改革が出来るからなのですね。

例えば、住宅会社で言えば、営業一人当たりが大体受注出来る棟数・金額は決まっている。
だから、営業マンの頭数をまずは揃えなければならない、というのがこれまでの考え方なのですが、
実はここ数年で急成長した会社は、営業マンがほとんどいなかったりするのです。

また、現場監督が平均12棟、年間竣工させるのが常識なのが、
急成長している会社では、現場監督一人平均30棟以上竣工させていたり、
もしくは設計が監督を兼ねていたりするのです。

こうした情報を耳にした時に、

「そんなの、絶対無理」
「そんなやり方をしても長続きする訳が無い。どうせ一時的なんでしょ・・・」

という意見を言う方がいたりするのですが、そういう人は、すなおではありません。
自分の常識以外のことを受け入れない、というのは、すなおでない人の典型的なパターンです。

すなおな人、すなおな会社というのは、

「え~っ、マジですか!じゃ、俺たちでも出来るんじゃないですかっ!
どういうやり方をされているのか、見学に行くことは出来ますか?」

というように、とにかく素晴らしい取り組みをされていたり、
素晴らしいパフォーマンスを出されている会社さんから
貪欲に学ぼうという姿勢が素晴らしいのです。

そして、本当に良いことであれば、これまでの自分達のやり方を改め、
ドンドン改革することが出来るのです。

ご縁を頂戴しているクライアントで、年間20棟以上受注する営業マンが5名いる会社は、
数字で言えば文句なく日本一ですが、
このクライアントは、素晴らしい取り組みをされている会社をご紹介すると、
すぐに良いところを吸収され、これまでの自分達の手法を革新されるのです。

その反面、大した結果を出していない営業マンが、

「そのやり方って、俺たちのエリアや客層じゃ、通用しないんじゃないんですか?」

とやる前からいろいろと出来ない理由、やらない理由を言ったりするんですね・・・。

トップを維持し続ける企業のスタンスは、常にすなおであり、常に勉強好きなのです。
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