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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第26回】 分かることと出来ることには相当の差がある

2011年01月26日 | 住宅コンサルタントとして
頭で理解できることを実際にやれるようになるには、かなりの修練が必要です。

これは、スポーツや武道を真剣にやったことがある人なら分かると思いますが、
一流選手のプレーをスローで何度も見て、マネをしようと思っても、
単なるフォームの猿真似となってしまうだけでプレーの質は変わらない、
ということが多々あるのです。

私は中学、高校とテニスをバリバリやっていました。

ちょうど、私が高校生の頃というと、イワン・レンドル、ジョン・マッケンロー、
ボリス・ベッカー、ステファン・エドバーグといった選手が活躍していました。

上記の選手は、それぞれ個性があるプレースタイルでした。
強烈なフォアハンドのレンドル、絶妙なボレータッチのマッケンロー、
弾丸サーブのベッカー、そして華麗なスピンサーブ+ボレーのエドバーグ。

私も単純ですので、スピードのあるサーブを打つときは、ベッカーのサーブのフォームを真似し、
外せないセカンドサーブを打つ時は、スピンサーブをエドバーグのフォームを真似してしました。
(しかしながら、当然、周囲の人には同じフォームにしか見えなかったようです)

このフォームの猿真似だけでテニスが上達すれば、
私自身はプロのテニス選手になりたかったのですが、
残念ながらテニスクラブのインストラクターをする程度にしか上達しませんでした。

しかもテニスのレッスンも、技術力で勝負するのではなく、
口で笑いをとる、生徒さんが楽しいレッスンで維持できたようなものでした。

そして結局は、サウスポーである自分の武器を活かすため、
スライスサーブとツイストサーブを使い分け、サーブアンドボレーを磨くこととなり、
猛烈な練習の結果、サーブのフォームはオリジナルになっていったのです。

要は最初は手本となるモノを一所懸命真似し、徹底的に練習する中で、
最終的に自分のスタイルが出来上がっていく、ということです。

住宅の営業について、経験が多くない会社のコンサルティングをする際、
私はまず自分がやって見せることを徹底します。

それを1つの基準としていただいて、それをマスターしようと一所懸命トレーニングしていただくことで
最終的に自分たちのオリジナルの型が出来ていけば、と思っているからです。

しかしながら、トレーニングをしなければ、一生出来るようにはならないのです。
トレーニングをするかしないかで、実践で使えるかどうかが変わってきます。

頭で分かったということと、現場で実践できる状態になっていることには、
雲泥の差があるのです。

ある手法を知っただけで、自分は出来ると錯覚しないようにしたいものです。
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