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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2回】 本を書かない理由

2011年01月02日 | 住宅コンサルタントとして
コンサルタントになって間もなく5年半。

おかげさまでたくさんの企業の経営者の方やスタッフの方とご縁を頂戴することが出来ました。

この仕事をやっているとよく質問されるのが、

「鬼山さんは、本とか出版されないんですか?」

ということでした。

たまたま昨日、京都にある伏見稲荷に家族で初詣に行ったのですが、
ウチの子どもにも同じ質問をされました。

子どもの質問に対し、本を書くということに対して、
私自身がどう考えているのかを子どもにわかりやすく答えました。

本を書くというのは、とてつもない労力と時間を必要とします。

コンサルタント業界をよく理解しているつもりの私は、
数ある仕事の中での優先順位のつけ方を間違ってはならない、という考え方がとても強いです。

もし、本を書くとすれば、全身全霊を込めなければ、当然良いものは出来ないでしょう。

私自身、自分がクライアントの立場で、コンサルティングを誰かに依頼していたとして、
その人が本を書くことにメチャクチャ一所懸命なために、
自分たちのコンサルティングに関して脇が甘かったとしたら、
すごく不快な気分になると思います。

だから、本を書くよりもまず考えなければならないのは、

「今のクライアントに対するコンサルティングの質を高める努力を最大限におこなう」

ということだと、私は考えているのです。

だから、本を書くということを自分の目標には設定していないのです。

「本を書くと、コンサルティングのオファーが増えるよ」
「本を出すと、自分自身のブランディングになるよ」

なんてことを何度か耳にしたり、勧められたことはありますが、

「そんなことよりも、コンサルタントとしてもっと重要なことがあるんとちゃうん?」

といつも思っていました。

そして本を書くのであれば、それは読者の方のためでなければならない、と思います。

自分のオファーを増やすため、自分のブランドを構築するため、というような
自分のためだけの考え方で本を出版したとしても、
それはお客様である読者の方にとってとても失礼なことだと思うのです。

商売の本質は、あくまで「お客様にとって何がベストなのか」ということを考え、行動すること。
そしてそれが持続できるような収益構造にすることだと思っています。

私個人の考え方としては、コンサルタントの王道は、
あくまでクライアントに対する現場でのコンサルティングの質を高め続け、
クライアントの業績を高めるお手伝い、ということなのです。

これからも、この考え方は変わらないと思います。

皆さんは、自分自身の仕事の本質はどこにあるのか、考えたことはありますか?
自分の仕事の使命を簡潔にお客様に伝えられますか?
コメント
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