70年前の8月15日にはまだこの世にはいなかったが、戦後まもなく生まれたので、終戦後の厳しい生活は、脳裏に焼き付いている。
そして、何故か名前に"憲"の付いた友人が多い。
憲夫くんだったり正憲くん、憲一くん、憲正くん,憲子さん・・・・。
敗戦から2年目の1947年5月3日に新憲法が施行されたため、名前に"憲"の字を入れたという事を知ったのは、小学校高学年になってからだ。
終戦記念日の全国戦没者追悼式は1963年に初めて行われたので、しっかり覚えている。
その後、1965年からは日本武道館に場所を移して全国戦没者追悼式が行われている。
今年は特に戦後70年にあたる。この日を前にした番組や記事に多く接することがあったが、人と人が殺し合う戦争は絶対避けるべきだという決意を新たにした。
軍国主義から民主主義に転換し、戦後の復興を果たすことができた日本は今、終戦直後に比べ豊かで平和だ。
310万人という尊い犠牲者の上に、現在の平和があることを十分に噛みしめる1日にし、戦争は絶対してはならないとの気持ちを強く持っていかなければならないと痛感した。
いま、憲法改正論議が起きているが、70年をかけて護って来た憲法を改正することは拙速に行うべきではない。
数の論理だけで行おうとすると、再び尊い生命の尊厳が損なわれるおそれもあると考える。
戦争を体験した方々の話にもよーく耳を傾け、再び同じような過ちを起こさないよう熟慮に熟慮を重ねて、慎重に判断することが戦争で犠牲になった方々への弔いになる。
「戦争は二度としてはならない!」「絶対に!」と体験者が慰霊祭で強く語っていたインタビューの表情と言葉が強く頭に焼き付いた8月15日だ。