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昨年は日本形Nゲージが登場して50周年でしたが、今年(2016年)はTOMIXの登場40周年に当たります。
以前にも書いた事がありますが40年前の10月頃に出たTMSの11月号で初めてTOMIXの存在が明らかにされた時の衝撃ときたらありませんでした。
それまでの鉄道模型がNはもとより16番の世界ですら「レイアウトにもお座敷運転にも対応できる線路・建物・電機関連のトータルシステム」と言う奴を持っていませんでしたから。
当時の16番は車両の精密さこそ凄かったが線路・ストラクチャーのレベルはプラレール並み、Nではそのレベルにすら行っていませんでした。
システム性と充実度の点ではTOMIXの数年前に出ていたメルクリンのZゲージにすら劣るレベルだったのです。
それが「砂利のモールドされたそこそこそれっぽい道床付きレール」「どこにでもありそうな駅舎とホーム」「複線間隔を保てる架線柱」「ポイントスイッチと断面を統一したワンダイヤルのパワーパック」
とにかく誌上で予告された全てが斬新かつ夢をかきたてられるものでした。
システムがあまりに凄すぎて同時予告された「ED61」が霞んでしまったほどです(笑)
車両と言えば国産モデルとして予告されたオハ35も完成品としては初めての「普通の客車」だった事も嬉しいポイントでした。
(何しろこれ以前は完成品の客車は20系とオハ31系しかなく「C62やED75が牽ける普通の客車が無かった」ですから。
初めて線路を買ったのはそれから1年後。
それも予算の関係で直線だけでしたが畳の上で手持ちのEF65が牽くブルートレインが走りだしたのには半端ない感動を覚えたのも今では思い出です。
以来、レイアウトでも棚幡線や葉純線等のレイアウト製作などでファイントラックの線路にはお世話になっていますが、帰省のときの実家の年越し運転でも大活躍しています。
なにしろ「床が平らでさえあればそこがお座敷だろうがベランダの一角だろうがどこでも思い立ったら線路が敷ける、車両を走らせられる」
この当たり前の事を初めて「当たり前のレベルに持って行った事」がTOMIXの最大の功績だと思います。
しかも登場以来40年の間に立ち止まる事なく常に進化と拡充を続けている事で現在でも鉄道模型そのものを代表する一大ブランドにしてしまったのですから。
16番がシェアの上でNゲージに抜かれた最大の要因のひとつは「TOMIXに相当するシステムを作りそこなったから」というのが大きかったと思います。皮肉にも走らせる16番が復調したきっかけのひとつが「NゲージメーカーのKATOが出したHOのユニトラック」ですから。
そのユニトラックにしてもTOMIXのシステムが先行していなかったら今の様になったかどうか。
その意味ではTOMIXはNゲージのみならず鉄道模型そのものを変えたと言っていいでしょう。
おそらくこれからも私のシステムの中でTOMIXのウェイトは高いだろうと思いますが、是非この調子で頑張っていてほしいものです。