平日休の朝、自宅の草むしりをして「ふと思い立って」山梨県の清里へS660を駆りました。
こんな風に「何となく思い立って即出掛けられる」のはまさに「田舎者の特権」のひとつと言えるでしょう(笑)
とか言いつつ実を言いますと清里の駅周辺に出かけるのは10年近く前にレイアウトのロケハンで一度覗いた時以来です。
(レイアウトの「竹取坂」の街並みのセッティングなどではそれなりに参考にさせて頂きました)
今回は駅前に2009年に移設されたC56の149号機を見てきたわけですが、
本機は昭和13年に製造されてから米沢を振り出しに中込や木曽福島などを渡り歩き、昭和49年に山梨県高根町の森の中に保存(と言うか放置)されてきたそうですが、2009年にレストアされて現在の清里駅前に落ち着いているという事です。
ですが今回私が興味を持ったきっかけは「この機関車が一時期宮古や釜石の機関区に居た事がある」と言うのを知ったからでもありました。事によると以前からここでも紹介している機関士だった私の親類が目にしたか、乗務していた可能性もあった事になります。
私の故郷の辺りではC56を目にする事はなかったのでこれは少々意外でした。
と、同時に急にC56が身近に感じられる気がしてきたから不思議なものです。
そんな訳で駅前に居るC56149を見に来たのですが、駅に隣接した屋根のある展示スペースに居る割には上回りがややくたびれた印象で、その一方で車輪周りが不自然な位磨き上げられたようなのがややアンバランスに感じました。
それでも上記の経歴を知った後で見るのはそれなりに感慨を感じたりもします。
駅前の、それもホームに隣接した場所ですしすぐ隣に駅本屋や貸自転車屋があったりするので保存場所としてはある意味理想的な場所と言えます。平日なら車を駅前駐車場に停めるのも容易ですし。
そんな事を思いながら駅を眺めていると普通列車が滑り込んできました。
最初はなんて事のないキハ110系かと思ってみていたのですが
思わず絶句。
遂にこんな所にまで「萌え」の波が来たかと呆然としたりします(笑)
とどめに
C56に隣接するバス停に来たのは「タイヤの付いた江ノ電20形みたいなバス」だったりします。
なんだか清里の駅前がおもちゃ箱を思わせるワンダーランドかなにかに見えてきました。
こういうの、レイアウトでやっても面白いかもしれません。
駅前広場も街並みもレイアウト向きにこじんまりとしていますし。