光山鉄道管理局・アーカイブス

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「しなの」と「鉄コレ」ふたつのクモニ143

2015-01-26 16:06:53 | 車輌・電車
 今回は昨年暮れに入手した鉄コレの第20弾から

 第20弾はかなりの車種が他メーカーからモデル化されており(但しリリース時期はまちまちですが)昔のモデルの持ち主であれば手持ちの車両を鉄コレと比べてみるという楽しみ方もできます。
 そんな訳でクモ二143を比べてみたいと思います。

 とはいっても比較対象は最近出たKATO製品ではなくさらに30年以上前に出されていたしなのマイクロの金属ボディのモデルです。

 実はこの二つを比べてみようと思った時「30年以上前のモデルと比べるのは圧倒的な差が出てしまうのではないか」と思えたのも確かです。
 事実結論から言っても造形面での差は大きなものがあると思います。

 側面から見たドアや窓周りの造形は流石に鉄コレに軍配が上がります。プレスによる浮き出しに頼らざるを得ない当時の金属ボディではあまりシャープなモールドは望めません。

 サッシ周りも別パーツ化されたはめ込み窓を使う鉄コレに細密感があります。
 時代の差を最も感じるのはレタリングで実質的に車番くらいしかないしなののそれに対し鉄コレは過剰に思えるほど細かい表記が付いています。

 ですが前面周りの造形では意外としなのも健闘しています。
 モールドはあっさりしているものの浮き出しがかっちりした印象で決して悪くはありません。

 と、単純にここまでの比較では鉄コレが圧勝…という事になるのですが、意外な所でしなのが好印象を残す部分がありました。
 それはボディそのものの質感です。
 コストの関係もあったのか鉄コレのクモニはオレンジの部分を中心にプラスチッキーな安っぽさが出てしまっていてだいぶ損をしている印象でした。恐らくKATOのクモニと比較してもマイナスポイントとなるかもしれません。
 この点では品のせいは旧モデルゆえの塗装のくすみが見られますが質感的には実車にごく近い印象でした。
 このせいもあってか少し離れて眺めてみるとこの2者に明確な優劣は感じにくい感じがします。

 ついでに屋根上も。
 質感のしなの、細密度の鉄コレと言った印象が最もよく感じられるのがこのアングルです。

 走行性についてはどう見ても鉄コレの圧勝ですが、しなのの方は走行音がガサツなもののライトが点灯するというメリットが(笑)

 まあ、今更30年以上前のしなののモデルを最新モデルの鉄コレと天秤にかけて買う様なユーザーはまずいないと思います。が、すでにしなののモデルを持っていて今回の鉄コレにコンプレックスを感じている向きがもしも居たならば「それほど悲観したものでもないですよ」と言う程度の事は言える気がします(笑)


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