私が初めて乗った地下鉄電車というのが営団地下鉄の日比谷線3000系だった事は昨年初め頃に当ブログで上げた事があります。
その時は東京見物のついでみたいなノリだったせいか、その後とんとその事自体を忘れていたのですが、数年前長野の小布施に出掛けた折、そこを走る長電の列車の中に見覚えのある電車を見つけ、それが元営団の電車だったのに驚くと同時に懐かしく感じたものです。
最初に乗ったのが地下鉄だっただけに、地下の真っ暗な中をひた走るステンレスの電車はこれだけでも相当に都会的な印象だったのですが、その同じ電車が長野の山に囲まれた盆地を走るというロケーションの余りの違いには最初は違和感を感じました。
ですが朝もやの田園地帯をひた走る元地下鉄電車というのはローカルな風景とはいえ、なかなか様になる画になっていて、少なからず見直したものです。何より「お日様の下をのんびり走る元地下鉄電車」と言うのは電車自体が心なしか生き生きして居る様にすら見えました。
尤もこれは営団の3000系自体が独特の朴訥さを備えていたからそう感じたのかもしれません。例えば東急の元7000系の中間車に運転台を後付けした仕様(切妻の205系風の顔つきの奴)なんかではデザインが現代風とはいえ、こういう感動は得られない気がします。
その長電仕様の鉄コレがリリースされたのは今年の初め頃でしたか。リリースを知らなかったので入手は遅くなりましたが春頃にどうにか出物を押さえる事ができました。
コンパクトな3両編成でステンレスボディの赤い帯を巻いた長電仕様もなかなかいい味を出しているように個人的には感じます。
特に地方都市を想定しているうちのレイアウトとの相性も悪くはありません。
さて、長電仕様が出たという事は当然オリジナルの営団3000系も鉄コレで出る事が予測されたわけですが、それについては次の機会に。