２０２１年６月２４日 弁理士試験 代々木塾 商標法

２０２１年６月２４日　弁理士試験　代々木塾　商標法

　甲は、商品「香水」について使用をする商標イについて商標登録出願Ａをした。
　同日に、乙は、商品「香水」について使用をする商標ロについて商標登録出願Ｂをした。
　商標イと商標ロは類似するが、特許庁長官から協議命令を受けず、審査官から拒絶理由の通知を受けることなく、甲は、商標登録出願Ａについて、補正をすることなく、商標権の設定の登録を受け、乙は、商標登録出願Ｂについて、補正をすることなく、商標権の設定の登録を受けた。
　丙は、商標イを付した香水Ｐを日本国内において販売している。
　その事実を知った甲は、丙を被告として、商標イを付した香水Ｐの販売の停止を求める差止請求訴訟を提起した。
　この訴訟において、丙は、「甲の商標登録出願Ａに係る商標登録は、乙の商標登録出願Ｂを引用して、第８条第２項違反の無効理由を有するから、商標権の行使はできない。」とする抗弁を主張した。
　この丙の主張は、認められるか。
　ただし、甲の商標登録出願Ａに係る商標権の設定の登録の日から５年を経過していないものとする。

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