今回はマイナーなものから全て制覇しています。今回はローカル局で放映された「テレビまんが 昭和物語」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。
「テレビまんが 昭和物語」…業界初となる団塊・シニア世代向けのオリジナルアニメ作品で、アニメ制作はワオワールドです。
パパが貿易会社の社長とかいう典型的なボンボンの家に遊びに行くというお約束な展開の中、レコードで歌が流れていたりして雰囲気は見事に昭和でした。そして主人公の公平がかなり棒です。
姉ちゃんが風呂に先に入ってしまったので仕方ないから兄弟で銭湯に行くというのも銭湯がブームだった昭和ならではでした。そして団塊世代向けなだけあってこのアニメの時代ではまだ新幹線も開通してなく、羽田空港は滑走路しか出来ていないようでした。
公平の親父は小さな町工場を経営していて日付が変わるまで毎日仕事をしていたのでこれもまた昭和ならではの光景でした。そしてその忙しさのせいでどこへも子供を遊びに連れていけずに子供がグレて家出!というのもお約束でした。
そんなお約束の中、公平には姉がいたので唯一の癒し…と思いきや先輩と一緒に映画に行っていたのでそのささやかな希望すら砕かれてしまいました。
結局家出をしたものの横浜の米軍に見つかりそのまま警察直行で親父に平手打ちで怒られるというこれまたお約束でありつつも、最後は母から親父が心配していたことを伝えられ、公平が作れなかったペーパークラフトを親父が完成させていたのを見て、公平が親父の誕生日プレゼントに背中流し券、そして「父ちゃんごめんね」の一文とともにエンディング…とお約束ながら丁寧に作られていて良かったです。
作画は団塊世代向けということもあり萌え皆無の絵柄でありつつも、実在の昭和の風景写真を元に背景が描かれていたり、実在の歌や出来事を忠実に再現しつつアニメ化していて手間がかかっている分現実味があり説得力がありました。その実際の昭和の風景とともに流れるオープニングは良く、エンディングで流れた船橋ヘルスセンターの歌も昭和ぽくて良かったです。
総評
1話の全体的な感想としては、まるで児童教材のようなアニメでしたが丁寧に作られていて思っていたより完成度が高く面白く、昭和の雰囲気を見事に演出していました。ただ公平の棒が目立ちすぎていたのでこれはせめてなんとかしてほしかったです。
1話の個人的評価としては、団塊世代向けとか別にしてアニメとしてとても良くできていたし続きが気になるので永久保存版のAランクです。
こういうのを地上波で放映してほしいものですがこの作品かなりローカルなようであまり放映されてなさそうなのが残念。
余談ですが、親父の誕生日プレゼントで兄が贈ったカイロは、おそらくベンジンを使うタイプで自分の祖母が昔使っていたのを思い出しました。
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