2010年夏アニメ第1話の感想文その2

2010-07-05 05:50:21 | 2010年夏アニメ関連

 続いて夏の新番組アニメをチェックしています。一昔前は深夜アニメといえばテレビ東京と言われるほど圧倒的強さを誇ったテレビ東京深夜アニメ枠でしたが、2009年春あたりから作品も地雷が増え始めアニメ枠も縮小、さらにANIPLEXとの共同プロジェクト「アニメノチカラ」もイマイチと現在TBSに思いっきり水をあけられている状況が続いています。果たしてテレビ東京が栄光を取り戻すことはあるのか!?ということで今回はテレビ東京深夜アニメの新作「伝説の勇者の伝説」の第1話を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Denyuuden Denyuuden1 「伝説の勇者の伝説」…富士見ファンタジア文庫より刊行されている鏡貴也のライトノベル「伝説の勇者の伝説」のアニメ化作品で、アニメ制作はZEXCSです。原作は35巻まで出ているかなり歴史のある作品で、いよいよ満を持してのアニメ化のようだったのでちょっと期待…ですがZEXCS制作アニメの評価は低いのが多いためちょっと不安を感じつつ第1話を視聴してみました。

…いきなり車輪眼…もとい複写眼とかいう見た魔法すべてを解析できるとかいうチート性能な目を持っている主人公ライナに、圧倒的な強さを持つ大剣使いの美女フェリスのコンビが伝説の勇者の遺物を探す旅をしているという、まさに王道ファンタジーといった作品でした。

Denyuuden2 Denyuuden3 作画は良く、バトルシーンの動きは普通でしたがキャラクターは良く出来ていたと思います。フェリスはエロかったし男性キャラも多くあからさまに萌え路線に走ったキャラクターがいないのは好印象でした。

世界設定は茶屋のおばちゃんがある程度話してくれましたが、主人公コンビがどうやら王様と知り合いのようで、王様の愚痴を言っていたりしていましたがそのような過去がある描写が全く無かったので少々困惑しました。

Denyuuden4 Denyuuden5 続いて今度は妹を貴族に拉致された少年が王様を間違えて襲ったと思ったらあっさり解決したりして、どうもなんか…話が飛び飛びな印象を受けて話の筋がどうも見えてきませんでした。その直後再びライナとフェリスの話に戻りいよいよ勇者の遺物を探しに遺跡に入ったら今度はライナの幼なじみ?だか良く分からない女性キャラが登場して一方的に話を進めていったためまたしても困惑してしまいました。

Denyuuden6 Denyuuden7 そうこうしているうちに伝説の勇者の遺物とやらが暴走してどうしようかとかやっている間にフェリスが拾ったペンダントも勇者の遺物だったらしく空に消えていって山を吹き飛ばすほどの大爆発を起こして、その直後今度は王様とライナの回想が唐突に始まり「クダラナイ」で第1話は終了…と意味不明なほどに話の展開が飛び飛びでどうしようもありませんでした。

Denyuuden8 オープニングは普通でしたが問題はエンディングで、エンディング曲のCeuiの歌は非常に良かったんですがスタッフクレジットが全て英語で非常に見づらかったです。背景で描かれていたフェリスとかの格好がエロかったのは素晴らしかったんですがとにかく文字が見づらい!あれはちょっとエンディングの表示方法考えた人は屋上レベルでした。

1話の総評

Denyuuden9 1話の全体的な感想としては…作画は良好で、王道ファンタジーものとしては面白そうとは思いますが正直意味が分かりませんでした。それもそのはず、どうやら原作と違いアニメ版の1話は時系列シャッフルをして1巻を飛ばしたそうです。そのためいきなり途中から見させられた感じしかせず自分含め原作知らない人達は困惑しっぱなしでした。しかもなぜかエンディングが全て英語なため「これ格好良くね?」みたいな演出と思われますが見づらいので実況でも大不評でした。個人的にはエンディングのCeuiの歌とキャラクターの作画は良いと思いますがそれ以外はかなり期待はずれで、ネットでも現在2010年夏の新番組アニメで一番評価が悪い作品です。

 余談ですがこの作品、放映時間がTBSアニメと思いっきりかぶっていて、何を考えてるか知りませんがTBSアニメの「会長はメイド様!」とほとんど同じ時間に第1話をぶつけてきました。しかし1話とはいえ現在でも高い評価を受けているメイド様とまともにぶつかって勝てるはずもなく、この「伝説の勇者の伝説」第1話の視聴率は伝説級の0.2%だったそうです…しかも来週は「会長はメイド様!」に加え東京MX放送の「ストライクウィッチーズ2」の1話とも放送時間がかぶるためさらに恐ろしいことになりそうです。どうしてこんな時間帯に放映したのか…果たしてテレビ東京深夜アニメに未来があるのか非常に不安になります。