ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

廃刊と敗因

2011-12-03 20:40:05 | 時事(国内)
「小学三年生」と「小学四年生」が休刊するそうだ。

既に、「小学校五年生」と「六年生」は昨年、休刊している。確か「科学と学習」も休刊
したと思う。雑誌で休刊というのは、要するに廃刊ということらしい。
休刊の理由を、小学館は「成長と変化が著しい小学生のニーズに合わなくなってきたため」
だという。かつては、「小学三年生」も全盛期には100万部も売れていたのだが、今は3万部
くらいなのだそうだ。 

確かに、子供の数自体も減った。

何かにその内容の一部が載っていたのだが、今やクリスマスカードなどの季節のモノ特集から、
子供らに絶大な人気を誇るゲーム機の歴史。それに子役タレントの真菜ちゃん特集などなど
たかが9歳のガキの興味を食い止めるためでも、これだけの話題を揃えないといけないらしい。
それに付録にも気が抜けないそうで、まさに大人の雑誌と何ら変わらないという。
まさに編集部の苦悩が、あふれているのである。

しかし、それだけやっても100万部が3万部になってしまったわけである。

しかし、売れなくなってしまった理由は、本当に「成長と変化が著しい小学生のニーズに合わ
なくなってきたため」なのだろうか?個人的には、ちょっと違う気がしている。

今の子はゲームだ、塾だと忙しいらしいが、子供なんてそれほど広い世界で生きている訳ではない。
所詮、子供なんて昔から人見知りで生意気で「うんこ」なんて言えば皆、大笑いするほど基本的にアホ
なのが子供だ。 そして100万部売れていた時代と比べて、今の子供の興味の対象が何十倍も増えたわけ
でもないだろう。

では、何が敗因なのか?

実は子供ほど背伸びがしたいし、実際の年齢以上に見せたがるのが子供なのである、と思う。
小学校三年生の子供にしてみれば、お仕着せの「小学三年生」よりも、もう少し大人向けのモノを読みたいと
思っているはずだ。自分が小三時の時のことを良く思い出して見れば良い。
実際、小三の子が「小学三年生」を読むこと自体が恥ずかしいことなのである。

ということは、きっぱり「小学三年生」と言いきってしまい、また、それを継続し続けてしまったところ
に、読まれなくなった原因があるのではないのかと思っている。確かに「親が安心できる」というブラン
ド力は圧倒的だったはずだが、そこに安心しきってしまったのだろう。

部数が落ち始めてきた時点で、早いとこ内容を少しだけアダルトな感じにするとか、表紙のイメージを
変えるとか、何か手を打てばよかったのかもしれない。

何もしなければ何も変わらないのである。これはきっとどんなことにも言えることだろうと思う。
八方手を尽くしてダメなら、諦めもつくが、何もしなければ後悔だけが残る…。

そんな気がしている。





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