goo blog サービス終了のお知らせ 

ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

アンバサダー

2008-01-11 18:04:08 | 時事(海外)
インドの車といえば、今も昔もアンバサダーである。
(実際の首位は、日本のスズキなんだそうだが…)

約40年ほど前の、イギリスのモーリスオックスフォード
という車をベースに、数十年前のいすずのエンジンを載せた車で、
誕生以来、モデルチェンジは殆どされていないクラッシックな外観で、
大変渋い車である。

虚飾を排したその姿は、現在の車には、見られない良さがあり、
細いタイヤと高い重心により、カーブを曲がるときは、大きなロールを
感じることができ、エキサイティングな感覚を味わうことができるのも
特徴である。

また、全輪ドラムブレーキのため効きが悪く、すぐにロックして
しまうし室内は遮音材などあるはずもなく、走行中はラジオは勿論のこと、
同乗者との会話もままならず、安全運転に徹することができるという
優れた一面も持っている。そしてなんと言っても、電子部品が全く使われて
いないため、簡単なメンテナンスなら自分自身の手でできてしまうという、
ランニングコストを考慮した作りになっているところも、賞賛に値する車である。

ちなみにアンバサダーの最大の弱点は、坂道(上り坂)である。
そして、下りにはめっぽう強いという噂もある。

さて、そんなインドであるが、このたびインドのタタ自動車が、
世界一低価格な自動車を開発した。その名も「ナノ」。
排気量260ccと日本の軽自動車をやや下回るそうだが、
価格はなんと日本円で28万円だそうである。

日本のメーカーからは、安全性や環境基準への疑問が出ているらしいが、
タタ側は「安全で環境にも優しいと」当然のことながら反論している
そうである。

人口11億のインドでは、中間所得階層が年に数百万人規模で増えている
そうで、それを当て込んでということらしいが、もし、インド人と中国人が
1家に1台車を持つ時代が来たとしたら…

それは、大変恐ろしいことである。

しかし、まあ、どちらかというと、タタにはナノに力を入れるより、
アンバサダーのモデルチェンジを、ぜひ手がけていただきたいと思
うのだが…

無理なのかな…



コメント