よくある話

今年の干支は子年である。

「繁盛」の格言もある「ねどし」であるが、
新年早々、株安にはじまり、今年もあらゆるものの
値上げが待ち構えている。そのような中、本日は、
インスタントコーヒーの値上げが発表された。

しかし、そんな物価上昇はどうやら日本だけでは
ないようである。お隣の中国でも、豚肉の値段が
昨年と比べて倍近くになり、庶民は悲鳴をあげている。

中華料理に欠かせない肉料理と言えば、牛肉よりも
豚である。もうすぐやって来る、旧正月に大量に
作る餃子にも豚肉は使われる。しかし豚肉以外でも
魚、鶏肉、牛乳と多くのものが、値上がっている
という。

現在、日本をはじめ多くの国が、中国から食料、衣料、
原料などを輸入している。しかし、その中国でも徐々に
物価が上がってきている現状を考えると、将来的に
どうなるのだろう。

石油からの脱却を目指すことで始められた、バイオエタノール
の需要が高まり、その原料となる、とうもろこしの価格が上昇し
家畜の肥料自体が値上がり、そしてお肉の値が上がる。

何かを補う為に始めた事が、結果的に悪循環を繰り返す。

税率を上げない代わりに、他から徴収する。価格を据え置きに
する代わりに、内容量を減らす。

意外とよくある話ではある。