【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

神経締めとオフクロの緊急入院

2021年02月13日 | 徒然日記
和歌山での仕事の中休みとなった建国記念日をひと月ぶりに雑魚釣りベースで過ごしてきた。

今回は和歌山でお世話になった外商係員Oさんのアドバイスで何か魚が釣れたら神経締めをしようと目論んでいた。

仕事の合間に色々話を聞いていると、これまで僕が行ってきた脳天杭打ちからのエラ切り血抜きは魚を美味く食べるためには完璧ではないという事がわかった。

Oさんに色々話を伺ってからYouTubeを観てみた。

釣具屋で売られている神経締め道具よりはるかにホームセンターで道具を求めた方が安いとのアドバイスで仕事の途中でコーナンに行き錐(キリ)を購入。神経締めのための50センチほどのステンレス1ミリ程の細棒はOさんが自宅に立ち寄り譲ってくれた。

釣れた魚にストレスを与える事なく目と目の間少し上辺りより脳に向かってキリを撃つのが脳締めである。これにより魚はビクビクとなり脳死状態となる。

この状態ではまだ魚の心臓は動いているため、即座に顎に近いエラ部分にハサミを入れて海水バケツに入れると魚の血液が心臓のポンプにより全部出てくる。これが血抜きである。

全ての血が出たら、先程キリを撃った穴よりステンレス細棒を入れ、背骨に沿った神経に通し神経締めを行うのだが、神経筋にステンレス細棒が通ると魚はまたビクビクと反応しすぐわかるのだ。

これらの処理をする事により、魚は死後硬直がとても遅くなり最も美味く食べる事が出来るというのだ。

祝日、海況が厳しいため少しゆっくり目の9時に出港し浅場でこの日と翌日の晩飯になる魚を探った。

しばらくシャクっていると… ガツンとジグが引ったくられた。青物だ。よく引く。




上がってきたのは65センチ程のワラサであった。この時期釣りたかった1匹である。

早速、船上で恐る恐る上記工程を試みた。神経筋を見つけるのに少し手間取ったがキチンと神経締めをする事が出来た。

早めに帰港し魚を捌くとなんとも魚が柔らかいのである。

この夜は薬味を添えてタタキで食べてみた。美味!

魚のモチモチ感が違うような気がする。 




金曜日の夜はブリシャブ。これは最高に美味かった。

そして土曜日、沖に出てすぐにオフクロのマンションにやってくる家政婦の会社より連絡があり、朝ピンポンしても電話しても全く出ないとの話。僕からも何度も連絡してもやっぱり出ない。

かなり心配なので警察に来てもらい、消防を手配しマンション隣室の方に協力頂き、バルコニーからガラスを割って中に入ってもらうとオフクロが倒れているとの連絡。

意識はあるようだが熱があり、動けないようで救急車でかかりつけの病院へ。

僕も急いで帰港し雑魚釣りベースを片付けてクルマを京都に走らせた。弟と嫁にも直ぐに連絡し病院へ行ってもらった。

手術した腰が痛く動けないので色んな検査をするという事でしばらく入院となった。

しかしなんだか思いっきり気疲れした一日であった。

こんな日はない方が良い。

ただただそう思った。