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【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

酒田放浪2010 『陸の孤島』

2010年05月14日 | 旅三昧!釣り三昧!
東京より山梨・甲府での仕事を終えた後、羽田発最終のフライトにて庄内空港へ飛んだ。

庄内空港に降り立つと結構肌寒い。市営バスに乗り酒田駅へ。

バスには三人の乗客と運ちゃん一人。バスの車窓は真っ暗である。左手は日本海だろうか、はたまた右手は最上川だろうか。全くわからない。

なんだか異国に来たような感覚がした。

ここ酒田は陸の孤島のようである。東京から陸路では新幹線で新潟まで出て、そこから特急”いなほ”でかなり北上しなければ来れない地なのである。この地の後に訪れる一関へは、地図では横に移動すれば近いようだが、一度北に上がり秋田へ、そして横に盛岡へ、そして南下しなくてはならないのだ。

でも、だからか人々は優しい。

オレはここの所、年に一度この時期に酒田にきている。

去年はフィレンツェの彫金師・ロレンツォと二人、フェア終了後、酒田駅前の居酒屋でミッドナイトまで時間を潰し、ブルートレイン”白鳥”の寝台で京都まで戻ったのであった。

今年はひとりである。

駅前の東急インに荷を解き、遠いコンビニに行くのも億劫なので、ホテルの朝食会場でもある居酒屋『田舎』にて、カンパチの刺身をつつきながらまったりしているのであった。

日本酒が有名な地なのだが、残念ながらオレは日本酒が飲めない。その代わり、隣町の鶴岡で作られた『月山ワイン』の小さいワインボトルを頂いている。

日本の山葡萄の赤ワインもまんざら捨てたもんじゃないなぁ。

そう思った。