忘却への扉

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寒かろうに

2006-03-30 | 日々
 桜が七分咲き八分咲きだというのに我が家付近で少し雪混じり、高い集落やその山の向うの町では雪だったと聞いた。
 桜もびっくりしただろう。時期としては桜が散ってもおかしくない、雪が舞っているのか花びらなのか迷ってしまう光景。
 日中の気温も冷たいまま続いた。夜遅くなって広島の親戚から、明るい声の電話が入った。その町では雪が降らなかったが、別の親戚の町では7センチも積もっていると教えてもらう。
 本人が入院していたころ、曾孫が三人になったとうれしそう。昔こちらで住んでいた町の、神社横を流れる川土手の桜の花や菜の花の情況を伝える。
 風も強く寒い日だったが、夜に届いた明るい声に、暖かい気分に包まれる。雪のおかげで桜の花も長く楽しめるだろう。

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