忘却への扉

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生まれ変われば

2006-03-09 | 日々
 『もしも生まれ変われるのなら、この次も再び父の子供として生まれてきたい。そしてまた父と共に生きたいと思う。』
 ある人の葬儀の挨拶は、故人の息子さんから短いけど心に残る言葉だったと聞いた。まだこれからの社会にとっても惜しい人間性の存在を早く亡くし過ぎた出来事でもあった。
 参列した人から話を聞くまで、故人のほとんどを知ってはいなかった。数回ほどだが言葉を交わしたことがある。ただ用件に関した話だけで終わったのが残念でもある。
 いま思えば苦手な会話ができたのも、その人の人柄に助けられたのかもしれない。感じの良い人だとは思っていた。
 息子さんが言った気持ちがわかってくる。きっといい生き方を継げるだろうと思う。お二人の家族に近い人からとの話だった。忘れない記念の品を大切にしている。

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