忘却への扉

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ツタの茎

2006-05-15 | 追憶
 幼稚園の頃から小学生になってもやっていた。いや大人になってもしたことがある。ツタの葉っぱを採り、その茎だけで遊んだ。
 茎の両端を親指と人差し指の先で押さえて、バネのように曲げたりくねくねさせた。両先を上下のまぶたにひっかけてギョロメにしたり、これは鏡などもってもいない自分には見えないこと。危険な感触を体験できる。
 大人に見つかると叱られることもあるから、こっそり秘密の遊び。ツタの茎はどれでもというわけにはいかない。目当てのを手に入れようと遠回り。
 村に古い病院があった。玄関近くの外壁に下の石垣から伸びたツタが張り付いている。見つからないように、身体を乗り出し手ごろなのを採った。
 余分にはいらない。1・2枚あれば十分で、1・2分も遊べば満足し嬉しさは持続した。ツタの葉っぱで楽しかった時代があった建物は、昨年先生は亡くなったが今も持ち堪えている。

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