忘却への扉

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まず足を運ぶのは

2014-10-29 | 共に
 
【 地 軸 】 2014/10/24 地方紙1面下段記事より

 [昨年、東京電力福島第1原発構内をバスで視察した際、唯一車外に出たのが1号機の近くだった。原子炉建屋は放射性廃棄物飛散を防ぐカバーに覆われていた。おととい始まった解体準備のニュースに、間近で見た光景が重なる。
 ▲カバー内の放射性物質に薬剤を散布し固着し、来春から1年かけて解体する。水素爆発で生じたがれきの撤去は2016年開始の見込みだが、完了時期は見通せない。
 ▲何とも気の長い話。でも焦りは禁物。廃炉作業には30~40年以上を要する。つまずくと次の工程に進めないばかりか、他の作業にも影響が及ぶ。慎重な上にも慎重を期してほしい。
 ▲地元の目は厳しい。3号機のがれき撤去で放射性物質が飛散し、数十㌔離れた水田が汚染された可能性があるためだ。東電は因果関係を認めず、住民は不安を募らせる。汚染水への懸念も拭えない。こんな時こそ国の出番なのに。
 ▲原発事故後、経済産業相は6人を数える。時の政権は対応に全力を挙げると強調してきた。掛け声倒れになっていないか。民主党政権の鉢呂吉雄氏は就任9日目、先の小渕裕子氏は1カ月半での辞任だ。被害者に寄り添う時間など望むべきもなかろう。
 ▲カバーには「不足や失敗を補う」との意味もある。就任したばかりの宮沢洋一氏は九州電力川内原発の再稼働をめぐり現地入りの調整を急ぐが、まず足を運ぶべきは被災地だ。小渕氏が作れなかった時間を補うためにも。]

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