忘却への扉

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雨の道の駅で

2009-07-26 | 日々
 車で出かけると毎回のように道の駅に入るのが習慣になっている。距離によっては次々と数をこなす。同じ場所が多く特に変化は少ないのだが、ほど良い距離間隔は休憩にも便利だ。
 1カ所だけを目当てに行くこともある。先日は食事と地元農家の農産物が売りの人気道の駅に。駐車場が満車に近いほど大勢の人たちが来ていた。まずはレストランの階段を上がり木々の緑を眺めながら昼食にした。
 店を出たところで道の駅の祭りだと知った。道理でいつもより幟旗やテントが多いはず。あと少し待てば、餅撒きがあるとマイク放送もあり、餅ひろい大好きのつれがいる。
 その時間になってちょうど小雨が降り始め、参加者も少なめなこともあり私も拾う。農産物などの販売所が開設されて何周年かの記念の祭りの日だった。袋に入ったまだ柔らかい餅。
 売り場も人は多い。開け放たれた入り口の雨の当たらない位置に、笠(かさ)を被り横に重そうな荷物を置いて立っている1人のお遍路さんが気になった。
 片手で祈るかっこうの彼を誰もが無関心に通り過ぎる。私も一度前を通り駐車場まで出て引き返す。お遍路さんがもう一方の手に持っている空のお椀に、気持のお布施で財布の中の硬貨を入れた。
 お経の声のする数秒間に目を瞑り手を合わした。その後私の目の前でお椀のお金を2本の指で混ぜた彼。足りなかったとは思うけど・・・。

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