べんりや日記

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下駄箱

2009-03-03 19:39:26 | 蓮潟町 T邸(越後杉)


本日は曇ベースの雨。
昨日は雪の予報でしたが、チラチラと降った程度で済みました。
日曜日に宮本町M邸の地鎮祭を行いましたが、式の最中は日が差すほどで、ここ2~3日は比較的穏やかな天気が続きます。
それでも、気温は上がらず、関東方面では雪が降るとか・・・

3月の気候は、概ねそのような天気になるので、例年通りというところでしょうか?
2月は雪も少なく、暖冬という結果に終わりました。

明日は、全建連の次世代委員会の開催のため、東京へと出張します。
「ちきゅう住宅」の増築保証に関して、色々と聞いてこようと思います。
(渡りあごは可能かとか・・)

「越後にいきる家をつくる会」も、モデル住宅の建設をめぐって、会議もしなければならないし、春の講演会の準備も重なり、大忙し。

さらに、地下に埋没していた古木調査にも追われています。
新潟大学農学部に「樹種」を調べてもらい、C14法による年代測定も行う予定です。(名古屋の業者らしい)

見附市今町でも改装工事。
畳部屋の床を桐床に張り替える工事です。(加茂・イシモクの桐フロアーを使用)

中島町H邸は5日に息子さんが正式に家に入ります。
どんな感じになるのか・・

宮本町M邸も5日に地盤調査。その後に地盤改良工事を経て基礎工事。
同時に刻みに入ります。蓮潟町T邸の大工工事終了が待たれます。

その蓮潟町T邸では、造作もほぼ終了。梁を塗る作業に入っています。
今回は、オスモ・カラーにて塗装。天然素材のワックスで、一発塗りでコストを抑えます。(どんな感じに仕上がるか・・)

写真は、下駄箱のカウンターの干割れ防止の「蝶くさび」。
丁度、蝶のような形をした堅木を同形状に掘り込んだヒビの部分に埋め込み、これ以上干割れが進まないようにしています。
クサビも切り口は斜めになっていて、叩き込むと同時にヒビが締まるように細工がしてあります。込み栓もそうですが、「あそび」が肝心で、クサビの両脇に少し隙間を作らないと、板とクサビが当たってそれ以上寄せられないので、微妙な形状にしないと上手くいきません。
「寄せる」という動作ができるのが、伝統仕口の醍醐味でもあります。
木と木を寄せることで、より、しっかりと固定できるのです。
見た目も、飾りや模様のようになります。
こうした技法は、昔からよく使われ、差鴨居や床板等が割れない工夫です。
芯持ち材は、どうしても芯に沿って割れ目が入り、乾燥とともヒビが広がっていきます。



工場にあった根曲がり杉の厚板をカウンターに使用




前面の局面は、根曲がりのままの形状。
右側に入り口があるため、動線を妨げないようにアールにしています。
このアール部分を活かして、スリッパ置きにしています。


蓮潟町T邸ももうすぐ完成です。
「5月に入りたい」と言っていたお客さんも、
「4月に入れるだろうか?」と
早く入りたい気分になってきたようです。
1ヶ月弱残していますが、これから仕上げの段階です。
梁の色付けがどんな感じになるのか、楽しみにしながら進めていますが・・・

完成見学会は3月半ば~終わりくらいでしょうか・・
様々なイベントが目白押しです。
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