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べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

煙突掃除

2011-01-06 10:27:08 | 山の木の話(越後杉)
薪ストーブを導入すると欠かせない
煙突掃除の話です


高寺にある工場の休憩室の暖房は、廃材を使っています。
工場の薪ストーブは、時計型ストーブで使い捨て専用です。煙突も廃材利用で工事現場から出た物が半分を占めています。

薪ストーブを使っていると、煙突内にススが溜まり、燃焼効率が落ちてしまいます。

11月から使い始めて、大分ススが溜まってきたようで、吸い込みが悪くなり、部屋内に煙が充満するようになり、年末の大掃除に工場の煙突掃除を行いました。





工場の休憩室にあるストーブの煙突
このまま掃除するよりも、
バラして掃除したほうが早いようです。


105ミリのステンレス製ですが、一重管タイプなので、
どうしてもススが溜まってしまいます。


中は、固まりになっています。
特に「曲がり」部分などの役物に溜まりやすい・・


市販の掃除用ブラシで中のススを除去します。
番線(針金)の先端に金属ブラシをくくりつけていますが、
普通は、金属ブラシの両側にヒモを取り付けて、
両側から交互に引いていくのが標準です。


だいぶ、きれいになりました。


掃除が終了し、組み立てて終了です。
吸い込みがよくなりました。


二重管タイプの断熱煙突だと、結露が少なく、中にススが溜まりずらいのですが、多少は溜まるので、秋口等に手入れをしたほうが良いと思います。乾いていれば、今回のようにこびりついてはいないので、容易に掃除することが出来るでしょう。

一重管タイプは、冬場の使用中に内部にススが溜まってしまうので、ススを掃除しながら使用しなければなりません。

煙突のグレードが上がれば、それなりに手間もかからないのですが、そこは予算との兼ね合いでしょう。



工事の際の残材を保管しておきました


残材を適当の長さに切断して薪にしています。


仕事柄、薪には不自由しないのですが、できる限り残材や不要な木材を燃料としています。
朝のミーティング時の30分位暖が取れれば良いので、それほど量は必要ありません。
余った薪は、100円コーナーに廻すようにしていますが、年末は需要が多いようで、欠品状態になりがちです。



工場にある薪小屋
冬場は欠品状態になりがち・・




長岡市高寺町乙-35


薪小屋の記事はこちら



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八方台育樹・植樹 NPO法人新潟県山野草をたずねる会・植生研究会

2010-08-12 21:30:40 | 山の木の話(越後杉)
八方台休暇センター跡地にて植樹が行われています


日時 9月19日(日)AM9:30~PM2:30
会場 八方台休暇センター跡地

八方台での植樹の準備として、工場のオガクズを会場まで運搬する作業を行いました。



平成14年から毎年続けられている植樹
だいぶ大きくなっています。


山野草をたずねる会
にいがた緑の百年物語


今年の植樹会場です
元は臨時駐車場として使われていました
地肌が露出しているので、このまま植林しても育ちません。
雨で土も流れ出してしまいます。


台風4号の接近する中、八方台までオガクスを運搬しました
雨風が強くなってきました。


オガクスを30袋ほど運搬しました


工場にて溜まったオガクズは植樹の際にマウント用に利用されます。マウンドとは、廻りの土地よりも少し高く山盛りにしてそこに植樹することで、定着をよくすると共に、雑草の生えるのを防止することで、植樹の苗を育てる手助けになります。



山野草をたずねる会 代表の小日向さん。
川崎の森を作るときも活躍されました。



山の木の話へ・・
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森のコーナー わんぱくお祭り広場2010

2010-08-04 15:05:34 | 山の木の話(越後杉)
連日、最高気温34℃を超す真夏日が続いています。
昨日まで雨が降る予報が出ていましたが、飯山線方面で大雨が降り交通に支障が出た模様です。
こちら長岡では、雨は降らず、花火大会が無事に開催できたので、一安心といったところ・・それでも、一雨欲しいところですが・・・

昨日は、この炎天下の中、大手通りの歩行者天国にて「わんぱくお祭り広場」が開催され、その一角でNPO法人グリニッシュ主催の「森のコーナー」を出店しました。
もう恒例行事となっていて、準備や執行も滞りなくできるようになっています。




準備風景。
11時に交通規制が引かれ、イベントが始まる前に、
テント張りや会場の設営を行わなければなりません。



受付け。
一人500円で材料を使い放題。色も塗り放題。
でも一人一品のみです。


中ノ沢渓谷の明石さんが集めてきた木の実や枝も使えます。
ドングリや松ぼっくりといったアイテムを集めてくるのは
大変な作業なのですが、日々そういった収集を行っているのに脱帽です。


材料は、当社の住宅端材や
森林組合の円柱加工の端材です。
どれも「越後杉」です。


スタッフも手伝いますが、
できるだけ、子供本人や親子でつくってもらうのが基本です。

「地元の木とふれあい、親子の絆を深める」

というのがテーマでもあります。



今回は、春の住まい生活フェスタにて作った「F1マシン」を見本にしている人が多いようでした。
(F1マシンはお父さんには人気がありました。興味をくすぐられるのね・・)
子供の作品を作るのに、お父さん達も四苦八苦・・
34℃を超える炎天下の中、やっと作っていった姿が見受けられました。
夏の良い思い出になったのではないでしょうか?


おばあちゃんとお孫さんの共同作業も見られました。
良い思い出になったと思います。


作品を作った後は、色を塗っていきます。
ドングリをボンドで付けて飾っている子供たちもいました。


天才演歌歌手の「さくら まや」さんのパレードもありました。
昨年は「天地人の小六役の加藤清史郎君」のパレードがありましたが・・
木工工作で手一杯でした。


黙々と作品づくりに打ち込む子供達やお母さん達・・
木工はお父さん、飾りはお母さんの担当らしいですが、
威勢の良いお母さんは、自らノコギリや釘を打つ姿も・・


椅子を作ってる女の子。
最後の釘は自分で打ってもらいました。
はじめての釘ウチのようでお母さんも感動してました。


今年は130人と昨年と同じくらいの参加者となりました。
昨年は「天地人」や休日も重なり、今までの参加人数を更新しましたが、今年はそれより少なくなるかと思っていたのに、同様の人数ということは、かなり長岡祭りの集客も増えてきたのではないでしょうか?

こうした場で、地元の木をアピールできる場が定着してきたのも良い傾向でしょう。
今年は昨年の反省を元に、越後杉のパンフレットも作ってみました。
「越後杉ってな~に?」という漫画小冊子ですが、今後も後編を書き綴りたいと思います。


「越後杉ってな~に?」
1.にいがたの木たち
2.木の話
全5冊を予定・・・


1冊はA5見開きの4ページで構成されています。
楽しそうな絵・・
初版は、今回の工作で無料配布しました。
持ってる人は貴重です。



子供達にパンフレットを折ってもらいました






昨年の様子

CO2を25%削減するために・・

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山の木の話

2010-08-04 09:40:13 | 山の木の話(越後杉)
● 中越地区にはどんな山の木があるのかな?

      山の木マップへ・・

      五反田神社 御神木

      長岡市 田宮病院

      小国町 小国和紙

      三島町 山桜

      三島町 根曲がり材

      寺泊 佐藤さんの山

      出雲崎町 八手地区

●山の守り人達

      越後にいきる家をつくる会  地元の木を使った家づくりネットワーク

      長岡木造振興研究会  公共建築物の木造・木質化を提言

      国上山  三上さんの炭焼き窯です

      川崎の森  長岡市川崎小学校の学校の森です

      NPO法人グリニッシュ  循環社会の形成に貢献

      山野草をたずねる会  長岡の植林ボランティアです

      棚田を考える会  松代町の棚田を考えるエコツアー ~源太川の生態系観察

●山の木を使うといいことがあるの?

      杜の資料室

●どうやって使うのかな?

      木材の流れ木材の流れ

      マルユー  天然乾燥の県産スギ材
         モデル住宅  越後杉をふんだんに使ったモデル住宅が完成!

         天然乾燥  天然乾燥材の使い方

         皮むき間伐  新しい画期的な間伐法

      間伐材でつくるセカンドハウス「五合庵」 6帖のセカンドハウスの提案です

      越後杉サッシ 越後杉を使った木製サッシの提案です

      大工 ~伝統技術 山の木を最大限に活かすには・・・

●山の木の歴史

      森林の復興 戦中・戦後に乱伐された山の復興「学校林」

●山の木の問題点は?

      山林からのメッセージ山林からのメッセージ

      森林の雪害 雪の重みによって枝や幹が折れます


CO2を25%削減するために・・



もくじへ・・
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皮むき間伐 マルユーにて・・

2010-07-26 00:27:36 | 山の木の話(越後杉)
先日、マルユーにて「皮むき間伐」の講習(?)が行われました。
先月、山梨で行われた講習会にて伝授された手法を、新潟で試してみようと、マルユーの裏山の林にて、何本か「皮むき間伐」を行ってみました。



林の中に所々白い木が見えます


ワイワイと皆で楽しく作業するのが、
この方法の良いところです。


皮むき間伐は根っこの部分に横方向に皮を切り、上まで一気に皮をむいていきます。
水を吸い上げている時期の杉皮はとてもむきやすく、ベリベリっと一気に幹の上の方までむけます。




白くて美しい幹。
表面はヌルヌルしていて、なめると甘みがあります。
(でも渋味が強いです。丁度、渋柿みたいな感じ?)


こうして、皮をむいて、残った上の枝から蒸発させて、幹を乾燥させます。来年の今頃に切ると、カラカラに乾燥し、女の人でも軽々と運べる程度に乾燥するとのこと・・・

新しい間伐の手法にて、今まで大変だった山からの搬送作業が楽になれば、大幅にコストが下げられます。
乾燥も進むので一石二鳥とのことですが、雪国新潟ではどうでしょうか?
雪の深い新潟で、幹が折れたりしないか懸念されますが、上手くいけば、森林作業の大きな改革になります。
来年の搬送作業が楽しみです。(気の長い話です)




作業が終わって、楽しい昼食。
バーベキューです。


残飯は・・


池の鯉が食べてくれます
泳ぐ生ゴミ処理機です。


夏のマルユー全景
丸太が山から搬入されてきています。


土場にあった、曲がり杉。

ここまで曲がると、使うのも困難です。
乾燥途中で、このような材料が出るために、
材木屋や大工から気嫌いされています。



山の木の話へ・・
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マルユー 天然乾燥「越後杉」

2010-07-13 10:04:12 | 山の木の話(越後杉)
先週の梅雨の中休みは晴れの日が多く、気温も上昇し、真夏日が続きましたが、今週は雨で、気温も低い(25℃以下)日が続いています。比較的過ごし易いのですが、あまり気温が低いのも考えようで、稲穂がまだ伸びていないのを見ると冷夏による不作が懸念されます。

7・13水害から6年が経ちますが、中之島の水害のあった河川は改修が進み、前の状態がわからないほど地形が変わっています。
河川がSの字に湾曲している部分をショートカットして直線にすることで、水の流れをスムーズにする改修が行われていました。

今年は、関東以南、特に九州で大雨の被害が多発しています。活発な梅雨前線の影響で増水やがけ崩れで被害が起きていますが、長い日本列島の何処で大雨の被害があるかわからない一触即発の状態が続いています。何処で「7・13水害」のような大惨事起きても不思議ではない。

「地球温暖化」や「ヒートアイランド現象」が叫ばれる中、どうすれば食い止められるのか、表向きの「エコ」ではなく、本当の意味での「環境問題」に取り組まなければならないと思います。

物の本質を見抜く力、本当の事を知ろうという姿勢


全ては、そこにつながります。




先週の晴れ間を利用して、村松のマルユーへ構造材を引き取りに行ってきました。




山から出してきた直後の丸太
現在、県内の山へ入って、伐採の準備を行っているようです。


ケヤキも伐って来たらしい・・
残念ながらスが入っていたので、柱や構造材には使えないようでした・・
板材や栓として使えそうですが、雑木は乾燥に時間が掛かります。
割って2年以上は寝かせる必要があります。


根曲がり部分
新潟の山の木の殆どが、根曲がり材で、この部分は使い物にならずに
山に放置されるのですが、マルユーではその部分も山から運搬して、
板に割って積み上げ、乾燥させています。
根曲がり部分は、一番強い部分ではありますが、狂い易い部材でもあり、
その使い方に工夫が要るため、敬遠されがちです。

面白い部分でもあるのですが、こういうのを使いこなしてこそ大工なのです。


マルユー社長さん乾燥度を計測中・・
表面部分は含水率20%前後です。
構造材の含水率は25%以下なのでブランド材として使えます。

天然乾燥材で20%まで落とすには、並大抵の努力ではできません。
広大な土場と適切な管理が必要です。


目が曲がりくねった梁材・・
山で何度も雪に押されながら、複雑に曲がっています。

曲がりくねった目と節目が、まるで「音符」をかなでるような

「木のメロディー」が聞こえてきそう・・・

こういう材料を使うと、面白いかも知れません。


実際に使うのは大変です。こういう材料は、大工さんも嫌がります。(それに気づかずに使って大変になる人もいるかも・・・)

目が複雑に曲がった材料は、いわゆるアテ材で、狂いが分りません。材料の上下をどうするかに迷うところです。
どうすれば強い方向になるか見定めるのが困難です。こういった場合は、墨を一本打って、しばらく寝かせて置いてからクセを見るしかないでしょう・・








トラックに積み込み中・・・



トラックに満載した構造材、間柱


「越後杉ブランド」のシールを貼っています。


越後杉ブランドに関しては、乾燥度、強度の規定がされています。含水率に関しては、構造材で25%以下、葉枯材、造作材で20%以下ですが、発足当初(7年前くらい?)よりも少し規定が緩くなっています。おそらく、乾燥技術が追いついていないのが原因だと思われます。

実際、人口乾燥材に関しては、表面で20%以下に落ちていても、内部はびしょ濡れの構造材が多々あります。刻んでいると良く分るのですが・・・
こういった材料は、建てた後に干割れや痩せる原因になります。
上棟してから、2ヶ月以内で仕上げをしようとすると、後で狂いが出て、壁が曲がっていたり、建具の動きに支障をきたしたりすることもあります。
いわゆる「クレーム」の要因になるので、越後杉を毛嫌いする工務店も少なくありません。
乾燥度を均一化するために梁材には集成材を使ったりするようですが、接着剤も何時までもつのか分りません。

こういう場合は、昔に習えばよい・・・
上棟してから、乾燥期間を設ける。建ててから、直ぐに造作をせず、十分狂わせてから仕上げに入るのが基本です。

短時間で仕上げようとするから無理がくる・・・。無理をするから、建物がクレームだらけになるのです。「時間をかけて」乾燥させ、狂わせる工程を設けてやれば、越後杉を活かす家ができるのですが・・・

さらに、木組みならば、その狂いがお互いに噛み合い、丈夫な構造になります。金物を使っている場合は、狂って、空いて、金物が緩んだところところで、締め直す工程を入れればよい。
それは、木の性質を知っていれば自ずと分りそうな「当たり前」のことなのです。

その工程がとれないくらい、「早く」作らなければならない理由は工務店や施主様サイドにあります。

  工務店にとっては、早く引き渡してお金が欲しい・・

  施主サイドでは早く引っ越して貸家の家賃を浮かせたい・・・

要は目の前に見える「お金」が一番の問題で、その2ヶ月を待つか待たないかで耐久性に関わってくるのですが・・・それが世の中の家造りの工期の基準になっているというのも皮肉な話です。




マルユーさんも炭焼き窯に挑戦しています。
山の広葉樹とか出てきそうです。
どんな炭が出来上がるか・・乞うご期待!

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縄文の古木発見 長岡新聞3月20日掲載

2010-05-27 18:07:19 | 山の木の話(越後杉)
長岡新聞 3月20日の号に駅前再開発築にて出土した古木の記事が掲載されました。



クリックすると拡大します


駅再開発 縄文の古木発見 ~紀元前のものと判明

再開発が進むJR長岡駅前でこのほど、縄文時代の古木が発見された。樹種はカツラで年代測定によると紀元前195~1年の縄文時代晩期のものだという。
古木はJR長岡駅前の第四銀行が新設された地点の地下7mから出土したと言う。昨年の2月に発見され、新潟大学の田中誠先生が樹種の、東京大学の吉田邦夫先生が年代測定の、それぞれ調査を行った。
市科学博物館によると、古木が見つかった地質はがれき層でかつらが湿った場所を好むことから、その場に倒れたか上流から運ばれてきたのではないかという。
年代測定は放射性炭素年代測定で行われ、95.4%の確率で紀元前195~1年となった。年代を更に特定すると68.2%の確率で紀元前160~130年または120~45年のものとなるという。
同博物館地学研究室の加藤正明統括主査は「市の中心部の地質的な資料は少ないので、貴重なものだと思う。再開発で新たな古木が見つかれば調べたい」と話していた。
        ・
        ・
        ・

ウチの工場に、その現物が眠っています。何に使うかは乾燥を待ってのことになりますが地質的に貴重なものらしい・・・


関連記事

古木年代測定終了


山の木の話へ・・・



長岡ってこんな街
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長岡産杉丸太 運搬

2010-05-12 16:22:25 | 山の木の話(越後杉)


ゴールデンウィーク後半は30℃まで気温が上がったのですが、今週に入って気温の低い日が続いております。
最高気温20℃まで満たないので、肌寒く、蓄熱暖房のスイッチを切ったお客さんも、入れなおしている所が多いようです。

蓄熱暖房は深夜電力を利用するため、使う前の日にスイッチを入れれおかないと、当日使えないので、前日の天気予報から目が離せません。

低温だと農作物への影響も懸念されます。
10日前後に田植えを終えたばかりでも、気温も上がらず、日照も少なければ発育が心配です。



先週の土曜日に宮本町加藤材木店に預けてあった丸太を工場に搬入しました。


宮本の加藤材木店の土場に置いてあった丸太

昨年の8月に長岡地域森林組合より

「8m丸太が30本近くある」

という連絡があり、購入したもので、近くにある加藤材木店に運搬、大割りをして、工場を整理したら入れようかと思っていたら、大雪で入れられず、已む無く加藤さんに預かってもらっていたのですが、その間、天日乾燥によって程よく乾燥が進みました。

柱用の丸太として8m材を8本くらい残して、残りは梁や中引(なかびき)に使用します。



トラックに載せている風景

通常、丸太だとなかなか乾燥が進まず、重いのですが、天然乾燥によってかなり軽くなったようです。

この材料は、この春から刻みを行う春日町F邸に使いますが、残りは、さらに乾燥させて使う予定です。
こういった、丸太材は伐採時に注文しておかないと6mくらいに切ってしまうので、なかなか手に入らないものです。また、乾燥に時間が掛かるので、あらかじめ2~3年くらいのものをプールする必要もあります。

人工乾燥の窯には入りきらないので、じっくりと天然乾燥させておくのです。

産地証明はあるので、越後杉ではありますが、「越後杉ブランド」にするには検査員を呼んで強度や乾燥度を検査してもらわなければなりませんが・・



加藤材木店



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越後杉サッシ

2010-05-07 20:22:29 | 山の木の話(越後杉)
越後杉を使ったサッシを展示しました。
杉のサッシは「木のぬくもり」を感じます。
見た目も暖かい・・


外側に既存のサッシ、内側に新たに木製サッシを取り付け、
エネルギー効率を上げようというものです。
脇にある「内付け樹脂サッシ」が通常使われますが、
「木がいい」
と言う人にとっては、こちらがおすすめ。

ただし、下のプラマードUは「エコポイント」が付きますが、
木製サッシにエコポイントは付きません。
(断熱性能は、木製のほうが良いと思いますが・・)


 田中優さんの講演会にて


5月2日に三条で「田中優さん」の講演会があり、講演会の内容に出てくる「木製サッシ」を試作して、この会場に展示しました。


田中優さんの講演

南洋材の伐採によって、東南アジアの熱帯雨林が破壊されてしまいました。
輸入先の日本では、この材料を合板にして使い捨てています。
日本には利用可能な森林資源があっても、使えないでいる現状があります・・


大好評だった五泉市(村松)マルユーさんのブース

越後杉で作った家具や小物を展示・販売を行いました。
新潟県で「天然乾燥」にこだわる材木屋さんがあると、田中優さんも評価していました。


そんな中で、木製サッシを展示しました。

越後杉仕様とすることで、地産地消に役立ちます。森林整備が進むとともに、断熱効果を上げて省エネにもつながります。
田中優さんも
「学校等の断熱をこういった木製サッシを使えばいい」
と言っています。
地の物を消費し、省エネに役立てば一石二鳥・・

 越後杉サッシの特徴


越後杉サッシの特徴としては、

1.越後杉で出来ている(ぬくもりがある)
2.樹脂サッシを手本として、気密性を高める工夫をしている。
3.内付け二重サッシなので新築にもリフォームにも使える。

というところでしょうか・・
価格も、田中優さん曰く・・

「新潟の方が安い」

と言っていました。木製サッシってそんなに高いのだろうか?
価格設定としても、ガラス面が大きくなっても、それほど変わらないと思います。
(材料が長くなったり、ガラスが大きくなるだけで手間はあまり変化しない)



既存サッシの内側に取り付ける形状となっています。


クレセントはYKKの樹脂サッシの物を流用。
これを締めることで、建具についているパッキンが効き、
気密を高めることができます。


枠の溝にもパッキンを取り付けています。
このあたりは、樹脂サッシを参考にしています。


枠の敷居レール部分。
蒲鉾レールを使っているので、味があります。

大工は「木製のレールを作る」

と言っていましたが、時間が無かったので却下。
本格派でこだわるお客さんにはオプションで硬木のレールとか・・
樹脂製サッシの部材を使ってもいいし・・


鴨居溝と建具の収まり部分。
建具のほうにパッキンを取り付けているのですが、
溝の間はどうしても隙間ができます。
樹脂サッシのゴム製のモヘアを取り付けて、この隙間を埋めています。


敷居と建具の溝の間の収まり。
ここが空いていると、風が漏れてきます。
この部分にもゴム製のパッキンを取り付けています。


 木製サッシを作る・・

建具とサッシの違いは、

建具:木製枠の中にガラスを入れている
   建具の見た目を重視

サッシ:ガラスに枠をはめている
    気密重視

建具は、建具屋さんの腕の魅せ場なので、材料にもこだわります。木目(柾目)が細かいほど見た目も良く、高価であるとともに、狂いも少ないものです。
木目が粗く、節があり、色がにぎやか(紅+白+黒)で狂いが多い「越後杉」はまず、相手にされない材料です。

その越後杉を如何に使うか・・
気密重視のサッシとしてならば、どうかというのが今回の「越後杉サッシ」のテーマでもあります。
建具で確保できない気密性を上げることで、熱損失を抑えて省エネに役立てるのが目的です。



工場に在庫してあった二重サッシを見本にしました。


サッシをバラします。


ガラスとパッキンの拡大
サッシの構造が理解できます。
ガラスにパッキンを取り付け、その廻りに木枠を組むという構造です。
まさに「気密重視」


越後杉を加工


ガラスとパッキンの入る部分の断面
木表と木裏を考えながら、木が反る方向を見定めて加工しています。
木は、木表側に反るので、反って押す方向をガラス面にすることで、変形を抑えます。


建具の枠部分
上小節程度の材料(中級)にて構成することにしました。


戸車が入る部分はノミでくりぬきます。
こういった部分は、建具屋さんのほうが慣れていると思います。
(道具とかもあるのでしょう)


組み立てながら、パッキンの入れる場所を吟味する


何気ない木製サッシなのですが、色々な工夫が至るところになされています。
まだ、パッキンの入れ方等で改良を加える必要がありますが、

田中優さんにも

「これで、いいのでは」

とも言われたので、製品として出すのも可能でしょう。

一度、雛形を作って、建具屋さんに

「こういうものを作ってくれ」

と依頼すればいいわけです。製品開発そのものに難色を示す建具屋さんの負担を軽減できます。
実際、こういった細かい作業は建具屋さんのほうが慣れていますから・・


パッキン等の入れ方は、このブログに詳しくは掲載していません。
実際には、木製部分にパッキンが取り付いていて気密性を上げています。



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マルユー 越後杉をふんだんに使ったモデル住宅完成

2010-04-13 19:42:57 | 山の木の話(越後杉)


先週の土曜日に、村松のマルユーにてモデル住宅の完成見学会が行われました。
今まで、駐車場だったスペースに山小屋風の開放的なモデル住宅で、国交省の「モデル事業」の補助金を受けて、建設が始まり、この春、堂々の完成。国産材のPR活動に7年間使用するというものです。

材木屋さんのモデルらしい、木をふんだんに使った住宅の提案に活用されていくでしょう。



山小屋風の外観
ベランダのある1階と耐力壁の高床部分とで構成されます。
安田瓦屋根の切り妻スタイル。
外壁の羽目板も越後杉


開放的なベランダ
遠くの緑を眺める展望スペースです。


展示ホールには越後杉で作った家具が並べられています。
床、壁、天井がすべて無垢材にて囲われています。
「ぬくもりのある空間」(??・・ありすぎです)



木製のキッチンは樫の木(千葉県)製。
流し上の幕板と合わせて、オシャレな空間になっています。
対面の先には展示ホール・・

喫茶コーナーみたいに使えそう・・・


四角いテーブル


丸テーブル



構造材がメインのマルユーでは天然乾燥にこだわり続けています。

「材料はたくさんある」

ということで、自前の天然乾燥越後杉をふんだんに使った、モデル住宅となりました。
今後、6月にミニ・コンサートを開くそうで、色々なイベントを開いて県産材のアピールに繋げていくそうです。

マルユー 案内図




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1.現在の地球環境は・・

2010-03-02 13:34:11 | 山の木の話(越後杉)
広大なアフリカの大地にそびえる「キリマンジャロ」
をの山の頂には万年雪をたたえ、裾野に広がる台地が乾季になると
その雪融け水によってそこに生息する生物の命を守ってきました。



現在のキリマンジャロです


山頂にあった雪が殆ど無くなっています。
地球温暖化が原因でないかと言われています。

 極地方では・・

地球温暖化により、極地方の氷が解けています。

南極では島が見えるようになり、コケが生えて真緑色になるまでになってきました。

北極では、エスキモーが餓死する事態が起きています。
エスキモーはアザラシを捕まえて生活していますが、氷の上でないと捕獲できません。氷が北上してしまい、アザラシが見つけにくくなってしまったのが原因のようです。



氷が北上し、アザラシが氷の上に出なくなったために、
エスキモーの食糧難を引き起こしている


 温暖化は二酸化炭素が原因?


二酸化炭素が原因だとは今のところ断定できません。しかし「疑わしきは出さない」という予防原則に沿えば出さないほうが懸命です。
もし、後年の研究によって二酸化炭素が原因だったといった場合、それまでの間、研究者を信じて放出していた量は、元に戻せないのです。

この「予防原則」の考え方は、日本で作られた考え方です。「水俣病」は、発生当時、何が原因か分からなかったのですが、「工場の水銀が原因ではない」という「チッソ」が主張し、廃棄し続けたことで、被害が拡大してしまいました。

この手痛い経験から、「疑わしきは出さない」という考え方が生まれたのです。



水俣病が工場の廃棄した水銀が原因であると解明されるまで、
「チッソ」は水銀を廃棄し続け、被害が拡大しました。



温暖化についても、この「予防原則」の方法をとるべきです。二酸化炭素が疑わしい以上、それを抑制することが大切です。


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「地球環境を見据えて、私たちがすべき地域づくり」~田中優さん講演会

2010-03-02 13:08:18 | 山の木の話(越後杉)
もうすぐ雛祭り・・
クロス10内の小嶋屋さんに展示してあった雛人形です
右下にある丸太に「越後十日町 みやび」とありますが・・
越後杉っぽい。「みやび」って何?


先週の水曜日に十日町「クロス10(テン)」にて、田中優さんの講演会が開催されました。その内容を掲載したいと思います。



主催は「農地・水・環境保全向上対策 十日町地域協議会」です。
後援は 十日町市、新潟県十日町地域振興局



田中優さんです。
マルユーさんの社長さんに感じが似てます。(声も・・)


 プロフィール


1957年東京都生まれ。環境、経済、平和などのNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合:理事長、「日本国際ボランティアセンター」理事、「ap bank」監事、立教大学大学院はじめ3大学で非常勤講師。
著書に「地球温暖化/人類滅亡のシナリオは回避できるか」(扶桑社新書)「戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方」「おカネで世界を変える30の方法」(合同出版)ほか多数。
ミスターチルドレンの桜井和寿さん、音楽家の坂本龍一さんたちは田中さんのお話を聞いて、環境問題などに取り組む「ap bank」を立ち上げ、田中さんはその監事として支援している。



 講演会内容


1.現在の地球環境は・・
2.ピークオイル
3.未来のエネルギーは・・
4.お金の流れ
5.省エネルギーのやりかた
6.地産地消は環境にやさしい

次回、田中優さんは、三条市にて開催される「世界を変えるお金の使い方」(3月27日12:00~三条商工会議所)にてお話が聞けます。

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越後にいきる家をつくる会

2010-02-11 04:11:55 | 山の木の話(越後杉)
「越後にいきる家をつくる会」の三つの柱
柱の1. 新潟県産木材を骨組みに80%以上使う
柱の2. 百年生きてきた木は百年活かす
柱の3. 住まいは木組み 人は心組み
(職人衆と住まい手の新しいネットワークづくり)




越後にいきる家 認定2号 吉田町T邸







「越後にいきる家をつくる会」は今年で10周年を迎えます。

「地元の山の木を使いたい」


そう願って、新潟県内の森林組合、素材生産業、材木店、設計士、工務店が集まり試行錯誤を重ねて、県産材流通の道を切り開いてきたパイオニアとして全国でも注目を浴び始めています。

「越後にいきる家」の認定制度や構造の勉強会、伝統構法の検討を行い技術を高めていく努力をしながら、構造見学会、森の体験ツアーや講演会、木工教室など、さまざまな山の木の振興イベント等を行ってきました。

これからも、新潟県産材を使って、地元に根付いた「越後にいきる家」を追い求め、つくり続けていきたいところです。


 越後にいきる家をつくる会の概要


   会の紹介
   越後にいきる家をつくる会の活動趣旨

   県産材の特徴
   雪国育ちの杉材は・・

   地元の山の木を使った家づくり
   「越後にいきる家をつくる会」の家づくりの方法

   越後にいきる家 認定2号
   「越後にいきる家」認定制度


 これまでのイベント


   豊栄 いぬかい医院
   木で作った病院例

   協同組合まつり
   2009年10月 産業振興センターにて

     協同組合まつり 準備

   森はいのち 講演会
   2009年3月 宮脇 昭先生の講演会

    森はいのち 越後にいきるセミナー

   越後にいきる家 見学会
   各地の見学会を行っています

   増田先生 講習会
   木造建築の講習会

   さくらさくらんぼ保育園
   増田先生の建物 関東見学会



 越後にいきるメニュー


   山林からのメッセージ
   山の木の現状

   大工 ~伝統技術について
   100年育った木を100年使うには・・


   杜の資料室
   山の木の情報あれこれ・・

   リンク
   活動に賛同して頂いている団体等

   お問い合わせフォーム
   お待ちしております


山の木の話へ・・
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新潟県産材の特徴

2010-02-11 04:07:36 | 山の木の話(越後杉)
雪国育ちの県産材の特徴です



1.気候風土に地場産材が合っている。

2.雪国育ちで、目がしまっている。

3.その山、その山で特徴のある様々な色の木がある。

4.原木の曲がりを利用した技法が使える。
(寺社の屋根の曲線的な破風板や小屋組みなど)

5.雪国育ちの強さがある。






越後にいきる家をつくる会へ・・・
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古木の年代測定終了

2010-02-10 14:25:32 | 山の木の話(越後杉)
昨年の冬に長岡市街地の再開発地区にて7mの深度から出土したカツラの「化石」に関する年代測定の結果がようやく終わり、結果報告の通知が来ました。

 年代測定の結果報告メール


藤川さんご所有のカツラ材の炭素14年代測定(AMS法)結果は以下のとおりです。

●炭素14放射年代値:2075±30(西暦1950年を基準年とする放射年代値です。実際の年代とはかなりかけ離れていると一般に考えられています)
●暦年代較正値:95.4%の確率の範囲として紀元前195~紀元前1。68.2%の確率の範囲として紀元前160から紀元前130および紀元前120~紀元前45(暦年代較正値は実年代にかなり近いと考えられています。68.2%の方がふたつに分かれているのは、確率分布曲線に大きな山がふたつあるからです)。

 2000年前の桂の木


結果報告によると桂の木は2000年前(紀元前1~195年)とのことでした。年輪を見てみると200年近い大木で、カツラは水気のある谷や沢に生える樹なので、山に生えていた大木が、長岡中心地まで一気に流され、さらに樹皮等が腐る前に土砂が堆積して、長年埋まって化石化したような感じが見受けられます。

江戸時代、長岡城が築かれた時よりも、さらに昔の出来事です。
城の基礎杭や城の外堀が掘られる工事にかからなかったくらい深い場所なので(外堀でもせいぜい2~3m掘る程度?)保存状態も良かったのでしょう・・

今回、再開発のマンション等が建てられることになり、基礎工事で丁度7mまで掘削することになったため、出土したことになり、大発見という所です。

注目すべきは、この一本だけではなく、多数の丸太が同じ地層から出ていて、すべてが同時期に埋まった形跡があります。
2000年前ごろに、この地で大規模な地滑りがあり、山から多数の樹が流され、埋まっていったという現象があった・・・

その地滑りの原因が何かは、分かりませんが、5年前の7・13水害や中越地震の規模を遥かに凌ぐスケールの天変地異があったということを示しています。


 関連記事


化石 大割り

縄文の古木 年代測定&ムシの跡

長岡市街地 古木埋没



 新潟県中越沖地震によって発見された出雲崎町沖の海底古木 新潟日報2008/7/8


妙高山が起源の縄文古木発見
 昨年7月に起きた中越沖地震で、震源地に近い出雲崎沖の海底約75―100メートルで大量に見つかった縄文時代の古木は、妙高山(2454メートル、妙高市)の噴火を起源とする可能性が極めて高いことが7日までに、中田誠・新大大学院自然科学研究科准教授と卜部厚志・新大災害復興科学センター准教授の共同研究で分かった。古木に付着していた火山灰と、妙高山の火山灰の成分が一致した。 同一だったのは、噴火後、急激に冷えることでできる火山ガラスと、鉱物・角閃(せん)石の化学組成。中田准教授が樹種鑑定用に保管していた約100個体のうち、3個体に付着していた火山灰から検出された。 古木の表面に硫黄が噴き出ていたことに気づいた中田准教授が、卜部准教授に調査を依頼。卜部准教授が、地層から採取した妙高山の火山灰と照合した結果、分かった。 鉱物は火山灰の特徴を表すことで知られる。卜部准教授によると、本県近辺で火山灰に角閃石を含むのは妙高山と、阿賀野川上流で福島県会津地方の沼沢湖(カルデラ湖)などから成る沼沢火山しかないという。 樹種は分かっていないが、火山灰が付着していた3個体はそれぞれ約2300年前、約3300年前、約 4900年前と推定される。ただ、日本海は南から北へ流れる対馬海流のため、阿賀野川から出雲崎沖に流れ出た可能性は極めて低い。 一方、妙高山では 5000年前と7000年ほど前に噴火による大火砕流が発生。これ以外にも、噴火が原因ともいわれる約3000年前の山の崩壊など、大小幾つもの自然現象が繰り返し起きている。 中田准教授によると、古木はトチノキやヤチダモなど、標高200―1500メートルくらいの渓谷や河川の周辺に生育していたものが多い。年代は約2300年前から約8650年前とされていたが、最近になって1個体が5万2000年以上前の氷河期時代であることが分かったという。 両准教授は「妙高山の火砕流やその後の土石流などによって、森林が崩壊して堆積。その堆積物が、度重なる自然現象で巻き込まれた関川流域の樹木や堆積物とともに、(上越市の河口から)日本海に押し流されていった可能性が高い」と指摘。今後、関川の下流域を調べ、裏付けを進めたい考えだ。




山の木の話へ・・



長岡ってこんな街
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