べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

山の木の流れ

2009-12-16 18:33:40 | 山の木の話(越後杉)
山の木が家になるまでどのような流れでしょうか



植林

木を切って、初めて植林することができます。
植林、管理、伐採を繰り返すことで、山林を豊かに保つことができます。



管理

木が木材として使えるまで、様々な管理が必要です。
木が小さいとき、雑木から守る「下草刈り」や、木が大きくなるにつれ、
間引きして大きく育てる間伐(かんばつ)などが行われます。
山を管理すれば、水源としての山林を持続できます。


伐採

いよいよ、材木として切り出します。
昔の木引き(こびき)は木を傷めないように
木と木の間に寸分くるわずに倒したといいます。
ここまでくるのに、60~80年の歳月が必要です。


CO2の固定

木は空気中の二酸化炭素を光合成により自分の体を作り、
成長していきます。(CO2の固定)
一定のCO2を固定し、半永久的に資源を得ることができます。

詳しくはこちら・・



葉枯らし

秋に伐採し、冬の間、枝葉をつけたまま横たえておくと、
立ち木と同様に葉から水分が蒸発し、
幹から水が自然に抜けていきます。

天然乾燥

山から下ろして、皮むき、盤割りして、土場(どば)にて数ヶ月、
雨ざらしにして、天日で乾燥させます。


製材

実際に建築材料として使えるように角材に割っていきます。
乾燥が進むにつれ、木材は収縮していくので、
その分を見込んで一回り大きめに引いていきます。

設計

木材を選び、乾燥させている間に、住まいの計画をします。
ご家族がどのように生活するのかをじっくり時間をかけて
住宅に反映していきます。


墨付け、加工

設計に基づき、製材した材木を加工します。
地場の木は、特にくるいやすいので、
そり方を頭に入れ、組み合わせを考慮しながら加工していくのが
大工の腕の見せどころです。

建て方




上棟



完成





山の木の話へ・・

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