舟を編む
2024-02-26 | TV
BSNHK日曜夜10時から、三浦しをん原作の、辞書つくりの番組である。
第1回で、心臓を鷲掴みにされた気がした。
言葉は、人を救い殺しもする。殺し文句はいいが、心折れる言葉を自分が知らない間に発しているかもしれない怖さ。
さて、辞書には、それぞれ人間味あふれる違いがあるとか。
ドラマの中で、「右」という言葉の定義をいうところがあった。
高2の孫はさらっと「北に向いたときに東になる方」と、言った。
中3の弟は、にこっと笑って人差し指を自分の右に向けた。
娘もわたしも「左の反対側!」と、言った。
そして、付け加えた。
「左の反対側、箸を持つ方・・いや、ぎっちょの人もおるしダメやね」と、言うと、娘から「不適切やよ、ぎっちょって」あ、ドラマ「ふてほど」でやっていたね。
孫は「ぎっちょって何?」と、言った。
「びっことか、めくらとか・・そういうの不適切」
右が主流という考えが差別とか、多様性からはみ出るわけだ。
私の彼は左利き♪がいいね。
医療関係の仕事の婿殿は「心臓がある反対の方」と、なるほど。
ドラマの中で、「なんて」を、連発する主人公の彼女に先生は言う。
「すべての言葉には、その言葉が生まれてきた理由があります。想いを誰かに届けるために。」
「その言葉「なんて」を、辞書で引いてみてください。辞書はあなたを誉めもしませんが、けして責めたりもしません。・・」という。
このドラマもはまりますよ。
ちなみに、「右」は我が家の8センチの「言泉」には「正面を南に向けたときの西側にあたる側。人体で通常、心臓のある方と反対の側。右翼・・・・・。
少し小ぶりの和洋併用「広辞典」では、「左の反対」となっていた。
辞典の大きさにより、内容が長短あるのだ。
明解国語辞典では、「アナログ時計の文字盤に向かった時に、一時から五時までの表示のある側。多くの人が、箸、ペン、金づちを持つ方。」
箸とペンは分かるが、次に金づちとは?それならば、包丁も入れて欲しいものだ。片手落ちではないか。
しかし、私たち家族が言うすべてが載っていた!
辞書はおしゃべりだ。家族のだんらんと同様、いろいろ言うね。
他に「明と書いた月の方。一の字の書き終わり」というのもあった。
どの辞書にするかい?
ちなみに我が家の辞書はどれも古くて、「携帯電話」は、載っていない。
最新の辞書を購入するとしたら、右で迷って買えなくなる。
最新の辞書を作るとして、右に加えたいのは「パソコンのテンキーのある方」と、言いたい。それが載った辞書を探そう。
きっと、わたしと馬が合うだろう。辞書が馬?
日本語は難しいし、読めない漢字のなんと多いことか。
それでも、英語より深みがあって、巾があって、いいですね。
使いこなすのは、日本人でも大変なので、やはり辞書はいいものです。
ネットもいいけど、辞書は落ち着きますね。
我らも、弓を編んでいる?
なんということでしょう。
馬手、弓手を外して、右を語っていたとは。
的も外すわけですわね。
加賀の道場で、松山にご縁が出来たOさんにも、コピーを分けてあげました。
冊子があるのですね。
素晴らしいです。是非に是非にです。
頂きにあがるには遠すぎますので、ご連絡方法を考えなくてはなりませんね。
一冊作り上げるのに二桁の年数をかけるなんて、、、。
つくづく日本語って難しいけどいいなあと思いました。
弓道の世界なら、弦を引く手が右、
弓を押す手が左・・・ですよね。
50年前唯一、例外の方を拝見しましたが。