まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

あけましておめでとう。

2011-01-01 | 暮らし

あけましておめでとう。

雪の合間をぬって、実家の山へ行き、竹と松と南天を採ってきた。山の上の方で、雪の中に熊笹を見つけた。今年は、昨年より小ぶりになったけれど、とにかく正月らしくなった。

30日に、ユースへ買い物に行くと、車を止めることができず、ぐるぐる回っていたら、雪の中を杖をついた老人がとぼとぼ歩いている。この暮れに、爺さんが買い物をするというのは、愛おしい。家族に若い者はいないのかなあと思ってしまう。その爺さんが、わたしの車の前を横切っていくとき、わわわ・・父だった。クラクションを軽く鳴らすと、わたしに気付いて、満面の笑み。車を止めてから店に入ると、母はカートに体をあずけるようにして歩いていた。父は杖をつきながら母のそばに寄り添っている。

父に、「大晦日はやっぱり蕎麦を食べるといいんやって。つるつる、かめかめって」「ハハ・・そりゃ食べんといかんなあ。」

今年の正月は、弟はインドだし、雪も降るので誰もいない正月になるのだろう。

南天と松を取りに行ったときに、「明日、いらっしゃい。」と、母が言う。わたしは結婚してから、姑のすごい田舎言葉に慣れてしまっているが、実家の母は昔から綺麗な言葉を使う。もちろん、加賀弁ではあるが。わたしは誰に似てしまったのか。まあ、とにもかくにも両親は今年も元気に正月を迎える。わたしの昇進の話をしたが、全く興味を示さなかった、今更何さという感じだ。そんなことより、みんなの健康と孫やひ孫の幸せまでを願っているようす。何より、弟のことが一番気になっているのだ。

わたし達夫婦がインドへ行こうかなあとというと、「行って来い。行って来い。わしはこんな脚やからなあ・・」と、残念そうに言う。弟は、今年はインドでどんな正月をすごすのだろう。