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「2012年はこうなる」予想で分かるビジネス本著者の予測力

2012-03-20 00:03:26 | 日本

 日本財政が破綻!?
 日本経済は世界一!?
 アメリカ覇権の終焉!?
 アメリカ資本主義大復活!?
 ユーロ空中分解!?
 中国バブル崩壊!?
 次の覇権国は中国!?  などなど・・・

 いま書店のビジネスコーナーにいくと、こうしたセンセーショナルなタイトルがつけられた本がたくさん平積みされています。多くがマスコミでおなじみの有名な大学教授や金融アナリスト、経済評論家によって書かれたもので、中にはベストセラーにランクインするような本も少なくありません。

 今後のビジネスや投資などを検討するうえでこのような本の内容を参考にされる方も多いと思われますが、それにしても困ってしまうのが、経済情勢の現状分析や見通しの内容が著者によってまったく違っているということです。たとえば日本の財政にしても、ある方は破綻寸前にあるというし、一方で当面は大丈夫といった主張をされる方もいます。いったいどちらを信用したらよいのでしょう。

 それを見分ける私なりの方法をご紹介します。それは、これらの本の著者が数年前の著作でどのような2012年の情勢予測をしているのかを読み比べるというものです。2012年はアメリカをはじめ、世界各国で大統領選挙が行われるほか、中国では国家主席が代わります。さらに「2012年地球滅亡説」などもあるせいなのか、以前から「2012年はこうなる!」といったビジネス書がたくさん出版されています。

 そのため、何年か前に出版されたそれらの本に2012年の今この瞬間の世界や日本の状態がどの程度正確に語られているかをみれば、その著者の予測力やその予測のベースとなった分析能力を大まかに評価することができると思っています。具体的には、出版当時の著作中にある為替レート、株価(ダウや日経平均)、国債価格、長期金利、金(ゴールド)価格などに関する2012年予測を見れば、「この著者の2012年見通しは(けっこう)当たっているな」とか「(えらく)ハズしているな」といったことが分かるでしょう。

 予想を外した著者の中には「いや、私の予想はこれから実現するんだ!」と言われる方もいらっしゃるかもしれません。たしかに今年2012年はまだ1/4も終わっていません。これから内外の政治・経済のビッグイベントが数多く控えているし、想定もされなかった出来事が起こる可能性も大です。このため年末になって1年を振り返られるようにならないと本当の予測力の判定はできそうにありません。はたしてどうなることでしょう。何らかの情勢変化があって予想が見事的中するのか、それとも「起こる!」と予想された事象が逃げ水のように遠のいていくばかりなのか・・・。

 ちなみに、「日本大好き!」の私は、わが国の将来を前向きに予想する方の著書が好みです(たとえその中にどんなに厳しい見通しが含まれていたとしても)。


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