Straphangers’ Room2022

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総合力と特殊能力

2010-01-04 13:12:00 | ノンジャンル
下で箱根駅伝の話題を振りましたが、2年連続で大逆転となった5区の山登りの結果を受けて、「山登り偏重」に疑問の声が出ているそうです。

この伏線として、かつては風祭にあった中継所(復路6区の中継所)を小田原市街地に移して距離が伸びたこともあるのですが、この変更はそれこそ「山登り」だけに特化した選手との完全な役割分担を回避する効果もあるわけで、平坦線もしっかり走れる総合力が問われるわけです。

確かに山登りは特殊な能力ですが、では山登りをなくしたら「箱根」はただ単に長いだけの冗漫なレースに落ちるわけです。関東学生陸連会長は「本来は10区間の総合力で戦うのが駅伝」といいますが、平坦線だけのコースならどこかで大きく貯金を作ればそれでおしまい、という総合力すら問われるものになります。

そもそもここ2年の東洋大は山登りだけで勝ったのかどうか。山登り偏重を訴える向きにはそこが見えていない気がします。5区で4分半をひっくり返した、という逆転劇も、4区までに4分半の差で付けていなければ成立しないのです。

さらに言えば2位の駒澤大は往路7分以上の差で8位でしたが、最終的には3分40秒差の2位に入ったわけです。
逆に「花の2区」で留学生が11人抜きの日大は2位に浮上しましたが15位に沈みました。全日本、出雲と2冠達成の強豪も総合力が発揮できなければ留学生が孤軍奮闘しても勝てないのが駅伝です。

そういう意味では留学生起用の走りとなった山梨学院が上位に定着し、優勝も重ねたわけですが、これは単に留学生頼みではなく、日本人選手の層がかなり厚い、特に在学中に伸びてくると言う見落とされがちな面があるわけで、やはり10人の総合力が無いと勝てないのです。



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