Straphangers’ Room2022

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キャッチコピーが使えない?

2015-01-27 23:41:00 | ノンジャンル
大河ドラマ「花燃ゆ」が苦戦しています。
建前上営利事業でないNHKが視聴率の低迷に一喜一憂する必要は無いはずですが、その手の「大人の事情」はともかく、ドラマの舞台になった地域や原作関係者などは、番組の盛り上がりが経済効果を大きく左右するので気が気でないところでしょう。

今回、舞台は長州藩ということで、先日訪れた広島県下でも放映に合わせたキャンペーンが目に付きました。
幕末ものは視聴率が稼げない、というジンクスがある反面、吉田松陰(の妹)という絶大な知名度を持つ人物を巡る話ですから、舞台回しの知名度という意味では群を抜いているはずですし、ある意味「ご存知物」といえます。

ところがそのキャンペーンの類を見て、はたと気がついたことがあります。
幕末の長州藩を取り上げる時には欠かせないキャッチフレーズが無いのです。そう、長州藩とは切っても切れない「維新」の2文字が無いのです。明治維新前後で、キャラが立っていたのは長州藩のほうが圧涛Iであり、同じく明治維新の立役者である薩摩藩よりも「維新」のイメージが強い長州の幕末です、ここで「維新」と言わずにどうするのか、というところです。

よく見ると「維新」はあるわけですが、「やまぐち幕末ISHIN祭」「やまぐち幕末ISHINきっぷ」と何か変です。
なんでわざわざ「ISHIN」としているのか、ヘボン式ですから尚更ですが、察するに「維新」がNGワードなんでしょう。

要は政党が「維新」の2文字を使ってしまったわけです。
自由や民主といった一般的な単語であればまだしも、「明治維新」を強く意識して政党名にしているだけに、意味まで完全に被りかねない状況ゆえ、「維新」が使えないと思われます。

邪推に過ぎるのかもしれませんが、これまで表現されたことのない「ISHIN」が出回っている、それも公共セクターから、という現実を見るに、そう考えても不思議はないと思います。
特に今年は放映中の4月に統一地方選があるわけで、NHKが統一地方選と決まっている年に幕末の長州を舞台にした大河に決めたこと自体も邪推されかねないのに、そこに公共セクターが「維新」「維新」の大合唱では、明治維新をイメージした政党を後押しかねないと見られてもおかしくありません。

そうなると、「花燃ゆ」には罪が無いのに、唯一割を食う格好になりかねないのが気の毒です。


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