Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

初場所が終わり

2015-01-27 23:38:00 | ノンジャンル
初場所が終わりました。白鵬が前人未到の33回目の優勝、という絵に描いたような予定調和で終わりましたが、対抗馬が不在で後進もいない状態での一人旅で数字をいくら伸ばしても、という感じです。
後述するようにいろいろあるのに、今朝の朝日の「声」欄では「角聖」と呼ぶべきと言うような噴飯ものの投書が掲載されましたが、「角聖」といえば常陸山であり、その実績と白鵬を比べるのも愚かしいというのにちゃんちゃらおかしいです。

とにかく対抗馬不在が総てです。鶴竜が5敗、日馬が4敗では大関じゃないんですから話になりません。
その大関は稀勢が4敗で、あとは琴奨菊がクンロク、豪栄道に至っては千秋楽でようやく勝ち越しです。だいたい琴奨菊と豪栄道がカド番というのもひどい場所でしたが、琴奨菊は11日目に鶴竜を下して8勝3敗でカド番を脱出してからは1勝3敗と「互助会」を疑う成績ですし、豪栄道は12日目で5勝7敗と絶体絶命の状況から3連勝と、こちらも微妙すぎる結果です。遠藤、碧山、琴奨菊と3連勝する実力があるのなら、としかいいようがないですね。

三役陣は関脇小結が全滅で、関脇は碧山が5番、逸ノ城が6番、小結は高安6番、栃煌山7番と全員出直しです。
逸ノ城は体格任せで工夫がなく、しかも取り口がセコい、というマイナス面が完全に定着してしまい、これを何とかしないと三役エレベーターで終わるでしょう。若手注目の遠藤も東の3枚目で6番と期待外れで、一皮むけたか、と思っていた勢に至っては西の2枚目でわずか1番、14敗とはひどすぎます。

勝ち越しは東2枚目の照ノ富士が8番、東6枚目の隠岐の海が9番(1不戦)で、勝ち越しが目立ちだすのは8枚目以下というのでは面白くないのも無理はないでしょう。二桁勝ったのは東9枚目の玉鷲が10番、東幕尻16枚目の徳勝龍が11番だけですし。
来場所の三役はいよいよ難しく、東関脇照ノ富士、西関脇隠岐の海、東小結妙義龍、西小結玉鷲でしょうか。8枚目の9番(勝ち越し3点)で三役と言うのもまさに番付運です。

さて、白鵬ですが、大鵬を抜く前人未到の33回目の優勝は「立派」です。
でも、横綱として「大横綱」ですか?ということです。大鵬や北の湖、千代の富士のような圧涛Iな強さはなく、ダメ押しや張り差しやとったりといった取り口(さらに言えば汗を拭かないヌルヌル疑惑)もありますし、朝青龍を追放するための作られたヒーローが、対抗馬不足に乗じて、というところなのです。

今場所は優勝を決めた13日目の「誤審」批判が話題になっていますが、まず審判批判はあらゆるスメ[ツで御法度というのに、それを「大横綱」がしてしまうのですから話になりません。
大鵬の連勝が45で止まった戸田との一番は、ビデオ等で見ると明らかに誤審でしたが、大鵬は顔色こそ変えましたが審判を公然と批判したでしょうか。それが「大横綱」の品格です。

そもそもあの一番が「誤審」だったのか。
攻め込む白鵬に対し、稀勢の里が捨て身の小手投げを放ち、両者が飛ぶように土俵際に落ちたわけです。両者の体が落ちる前後も大事ですが、流れはどうなのか。ビデオのみならず毎日に掲載された写真が分かりやすいですが、稀勢の足は両足とも宙に浮きいわゆる「死に体」ですが、白鵬の右足も返って足の裏が完全に見えるのでは「土」と言える状況であり、この場合は土がついている白鵬の負けのほうが説得力がありますが、流れを重視して同体としたといえます。

それを自分が勝っていたと言うのはどうなんでしょう。
審判部からは白鵬の右足を指摘する声が噴出していますが、物言いの説明では確か白鵬の手と稀勢の足であり、白鵬の足を理由に挙げていなかったことがそれこそ「誤審」であり、いわんや「審判に逆らうとは」という観点でしかものを見れない横審の老害連中は論外ですが、それはおいといて、自分が「誤審」で救われているのにあの言い草はないでしょう。


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1 コメント

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Unknown (リリカルゆかりん)
2015-01-29 23:39:53
白鵬は全勝優勝で、大記録を達成したのですからこの意味では文句なしでしょう。審判批判はよろしくありませんが。他の2横綱がもう少し奮起(せめて終盤に白鵬に土をつけるくらいはと思うのですが)しないといけません。現状では番付は豪華でも実際には孤高の存在だっ大鵬や千代の富士に近い状態とえいるでしょう(だからこそこの2人は30回以上優勝できたといえます)
逸ノ城は、稽古不足の指摘もありますが一方で大型力士に多い膝の怪我を慢性化させないことも重要です。6勝であればまだまだと言えますし、やはり年内に大関になるのではないでしょうか。

来場所の番付は、関脇で6勝の逸ノ城との比較対象が前頭8枚目で9勝の2人ですから、ここは小結で踏みとどまりそうです。隠岐の海も数年前から大器といわれてきたのですが、関脇になるであろう来場所で真価が問われそう。ただ期待できるのは照ノ富士の方でしょう。
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