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Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

「プラチナくるみん」が切り捨てた子連れ利用

2025-08-28 21:04:54 | 交通
子連れ利用を前提とした車両が欲しいという記事が出てました。需要が多くない、ということで切って捨てている格好ですが、かつては子連れで新幹線といえば、という「サービス」があったんですけどね。

東海道新幹線開業以来の0系のフルモデルチェンジとなった100系が1986年に登場した際、編成中の2階建ての階下席に1~3人用のグリーン個室が設置されました。1988年からは食堂車に代えてカフェテリアと簡素化された編成になりましたが、個室に4人用も加わっています。

グリーン個室はエグゼクティブ層やグループ客を想定していましたが、そうしたカネに物言わせたバブルが崩壊した90年代後半には需要が激減しています。これは現代のグランクラスや普通列車グリーン車にも共通しますが、増備を重ねることで大多数の列車に連結され、営業しているのですから1個列車あたりの利用が減るのは当然の話ですし、需要が減少したら目も当てられない状況です。

ところが時を同じくしてグリーン個室の子連れ利用が増えてきたわけです。ギャン泣きされたらさすがに響きますが、刺激も少なく他人の目も気にならない、1人用から4人用までと家族での利用、母子での利用のいろいろなケースに対応ということで、育児雑誌にも掲載されたり口コミで広まった時期です。
まだネットもが一般家庭に広まる前で、ガラケーもそこまで、という時代に情報が広まっていたのですから、現代であれば「クチコミ」であっという間に広まっていたでしょう。

開放室で周囲の目を気にしながらお互い不満を抱えながら乗車することもなく、事業者にとってもグリーン個室の利用が見込めないビジネス需要の少ない列車での利用促進になり、グリーン個室料金も取れるというまさにWin-Winの典型でしたが、そのブームが見えてくる前に300系の導入と個室の廃止を決めており、大魚を逃した格好です。だいたい子連れで乗りやすい、が前提条件ですから「こだま」でもよかったわけで、逆に「こだま」に設置して誘導する、という手もあったわけです。「のぞみ」で2時間半針のムシロなら、4時間かかる「こだま」でもリラックスできる方を選ぶでしょう。

300系以降、東海道新幹線の座席定員は、とその数を神聖視する工作員がわめくことで500系すらいびり出されましたし(数は一緒だが各号車が異なる)、JR東日本の新幹線のような荷物置き場の設置改造も否定し続けてきましたが、Covid19以降は御本尊が手のひらクルーでS-Worksを設置しましたよね。さらに個室(風?)席の設置もアナウンスしていますが、であれば過去に成功しかけた子連れをターゲットにした個室を何で考えないのか。「こだま」ですら無駄に3両つないでいるグリーン車をどうするかがテーマなんですが、1両を個室とS-Worksにすればいいのです。



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