本邦FSCで機内食不要が広がる、というネットの記事がありましたが、何が言いたいのかわからない記事でしたね。
上級会員はラウンジで食事を摂り、エコノミーは内容に期待できないとありますが、じゃあどうあるべきとかどうするべきという部分が全くありません。
うがった見方をすれば、FSCが進める機内食サービスの簡素化やノーサービスのオプションとか、要はコストダウンを正当化する提灯記事でしょうね。逆に機内食への不満も当然高まっているということにはだんまりですから。
Y席でのSGDsを理由にしたサービス劣化もポジティブに報じていますからね。もちろんプラスチックの削減とかは進めるべきですが、特に食事そのものの容器を変更したことで加熱などのやり方を変えないととんでもないことになるということが置き去りになっており、ただでさえひどいY席の機内食がさらに悲惨になってますからね。熱や蒸気の通り方がプラと紙では異なりますから、ご飯までクリスピーな天丼とか、食べられたもんじゃありません。
上級会員はラウンジで食事を摂り、エコノミーは内容に期待できないとありますが、じゃあどうあるべきとかどうするべきという部分が全くありません。
うがった見方をすれば、FSCが進める機内食サービスの簡素化やノーサービスのオプションとか、要はコストダウンを正当化する提灯記事でしょうね。逆に機内食への不満も当然高まっているということにはだんまりですから。
Y席でのSGDsを理由にしたサービス劣化もポジティブに報じていますからね。もちろんプラスチックの削減とかは進めるべきですが、特に食事そのものの容器を変更したことで加熱などのやり方を変えないととんでもないことになるということが置き去りになっており、ただでさえひどいY席の機内食がさらに悲惨になってますからね。熱や蒸気の通り方がプラと紙では異なりますから、ご飯までクリスピーな天丼とか、食べられたもんじゃありません。
(紙皿で食べられたもんじゃない天丼が出てきた)
近距離路線の「袋詰め」に至っては海外の国内線レベルにまで落とします、ということなんでしょうね。いや、海外でも袋詰めの「スナック」を出す路線はよほどの短距離ですからね。菓子パンが1つ2つに水のセット。そうそう、夜行便で食事は翌朝の路線で、Y席で離陸直後に出す「スナック」と一緒ですね。あれも水とお菓子の詰め合わせですから。
(インドネシア国内線での軽食)
なお食器については今の金属製だって再利用を前提にしたエコですけどね。皿にしても陶器とかプラでも再利用前提のタイプがあるでしょうに。要は簡素化で廃棄前提のワンウェイというサービス劣化、実はSDGsにもなっていない、という代物です。
C席にしても、要はメニューの陳腐化も大きいんですよ。高い料金で3ヶ月メニューが一緒ですからね。Y席前提だけど利用頻度が多い上級会員ならアップグレードも考えますが、毎回同じメニューでしかもしょぼければわざわざマイルやポイントを使いません。チェックインやラウンジなどの優遇は上級会員ならY席でも享受できますから。しかもメニューそのものも微妙で、夜行便は横になって寝れますからアップグレードも考えますが、食事は到着前の朝食ですからY席とさほど変わりがないメインを食器に盛って、小鉢を付けたレベルですからね。
(Y席でもお粥だったから笑えない)
昼便も明らかにしょぼくなってますし、焼き魚と肉料理のワントレーで、肉汁が焼き魚を浸すというようなデリカシーの無いメニューだとか首を傾げる内容もあり、それが3ヶ月連続ですからね。路線ごとに変わるでもないですし。(日本発と日本行きで異なるくらい)
いわんや海外FSCだと輪をかけてひどく、まあ気が利いているのは食後のチーズプレートくらい、という会社もありますから。前菜が寿司で、大皿に葉物中心の野菜サラダに、ポークチョップという名の肉の塊、という欧米線C席を体験すると達観します。まあサービスには「定評」があるUAですが。
(UAのC席での素晴らしきディナー)
ですから上級会員が機内食不要というのもある意味わかりますよ。でもラウンジで食事、というのも経験値がないんでしょうね。海外でのアライアンス先が経営するラウンジはまだ食事と言えるレベルですが(バンコク・スワンナプーム)、海外でも軽食レベルのラウンジは多く(NY・JFK、ジャカルタ・スカルノハッタ)、ましてや本邦では期待できませんよ。それこそ毎回カレーとミニ丼、ミニ麺類ではうんざりです。おかずも安い立食パーティーのレベル。まあそもそもラウンジは食事をする場所じゃないですからね。だから基本的に美味しいお酒がメインです。搭乗までの時間つぶしの場ですから。ファーストクラスや最上級会員向けのスイートラウンジでもそこまではないですよ。海外であっても。
(スワンナプームは結構良いが)
それと羽田や成田から直接搭乗ならまだラウンジによる時間を確保できますが、地方空港から羽田乗り継ぎだと時間がタイトなところに、それこそラウンジが使える上級会員なのに優先レーンが無く、セキュリティとイミグレ通過で時間を食ってラウンジに寄るどころか買い物もできないという状況です。そんな状況で食えたもんじゃない機内食のY席のみならず、C席以上も簡素化となった日には最悪ですね。まあC席以上だと正規の食事のあと、好きな時にカレーや麺類のオーダーが出来ますが、これも内容は年中一緒ですから。
(お好きな時に、のラーメン)
みんながみんなとなったら対応できないのは必至ですが、LCCの有料サービスの方が気が利いていますよ。まあ完全予約制にすればある程度は対応できるはずですが、加熱の手順が違うと無理でしょうから、メニューは限定的になります。それでもLCCの方がFSCのY席よりはCSの度合いは高いようです。
あとはそもそもフルサービス?の食事提供はフライト中1回だけとしているのも微妙で、時差の関係でズレが生じる欧米線は仕方が無いにしても、東南アジア線の午前便でフルサービスは朝食というケース。確実に昼食時間帯を跨ぐのに昼食に相当するのはそれこそ「スナック」というかバターロールの「玉子サンド」といったレベルですから(ラップでくるんだものが渡された)、体よくコストダウンをしているなと思います。
結局こういう施策は、ちゃんと正直に「コストダウンです」って言いなさいよ、って話です。SDGsだなんだと取り繕っているから、客を置き去りにしたサービス悪化が「競争」になってしまいますが、「コストダウン」と言えば、企業努力でサービス劣化水準を少しでもマシにするというような努力と歯止めがかかりますから。