Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

欲求を我慢できるかが問われる

2021-01-08 22:08:00 | 時事
週刊新潮がこの期に及んでまだ指定感染症2類相当から5類に落とせばいい、という記事を掲載したり、CX系のニュースショーで緊急事態宣言に対しての補償を第一順位で叫び続ける国際政治学者とか、ありもしない「ウィズコロナ」を推進しようとする亡国の意見はもうたくさんです。

砂山に首を突っ込むダチョウの平和では、周囲の現実を見ることも出来なければ、ましてや国際社会における日本の評価など全く分からないでしょう。感染者の把握を諦めて、来院した発症者だけ面唐ゥます、という5類相当の対応が国際標準なのか。そういう対応をしている国との往来はできるのか。人の移動は一切しないで国際間のビジネスは可能なのか。日本は資源も少なく自給できないので、貿易で成り立っている国というのは子供でも知っている話ですが、ガラパゴスでやっていけるとでも思っているのか。

感染爆発という最悪の事態になってもなお、「マスゴミが騒ぎすぎ」「検査数が増えているから多くなっただけ」と都合のいい、耳当たりのいい理由に安住して現実から逃げ続ける人が多いんですよ。
今回の新潮の記事にしても「待ってました」と飛びつく人の多いこと。これが「緩み」どころではなく積極的な行動を正当化して感染拡大の一因となっているのですからデマやアジの域を超えています。

感染を抑止するには移動と飲食の規制、これしかないんですよ。ところが移動は「お遊び」への規制は口にせずにテレワークを叫ぶだけ。飲食は飲酒宴会ですら未だに時短でお茶を濁すレベル。国民の側も「遊び納め」と居酒屋やカラオケ屋に殺到するような意識の低さですから、どうすれば実効性を担保できるかといえば、強力な規制しかありません。

テレワークにしても、「第一波」の時は感染防止のための「自宅待機」であり、「在宅勤務」ではなかったのに、その大甘の「勤務」がテレワークだと勘違いして味を占めたサボリーマンが騒いでいるだけです。
テレワークはいい、という従業員側の評価と、生産性が下がったという経営側の評価。いまの「似非」テレワークを前提にすればそれは当然の結果です。テレワークでどれだけのアウトプットを出したのか、と厳格に評価したら、いまテレワークを絶賛している人の多くが放逐されますよ。いなくても会社は回る、という評価の下に。

「旅行がしたい」「飲み会がしたい」という己の欲求を優先するのと一緒ですよ。テレワークだと騒ぐのは。
企業だってバカじゃありません。ただでさえ経済環境が悪いのに、生産性まで下がったらそりゃ対策しますよ。無邪気なテレワーク礼賛は自分の首を絞めるだけです。コンサル系とかIT系とかテレワークでも対応できる、という業界業種があるという人もいますが、実際にはレスャ塔Xやパフォーマンスは必ずしも良くなく、CSは下がってますけどね。あるいはそれを克服するのであれば、プライベートとの境界線もなく対応し続けるというブラック化であり、結局それは「業務委託」「請負」ですから。成果を出して初めて対価がもらえるという契約形態です。

話を元に戻すと、個人の「欲求」をどこまで抑制できるかですよ。緊急事態宣言を実効性あるものにするには。「コロナ疲れ」「コロナ慣れ」「もういいかな」「我慢できない」といった寝言がみんなの努力を無駄にします。何事でも汗をかかない、苦労をしないで成果を得ようなんて甘い考えは通用しないのですから。