Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

短期集中で降るという特性

2021-01-11 22:09:00 | ノンジャンル
北陸で久々の豪雪になっていますが、首都圏でもまずは寒波が襲来し、例年ならギリギリで氷点下にならない都心でも3日連続の冬日とかなり冷え込んでいます。

そして12日は積雪の可能性も、と報じられているわけですが、こういう報道が流れると、東京は大したことがないのに騒ぎ過ぎ、という批判が出てきます。

もちろん1センチレベルで騒ぐのはやりすぎですが、首都圏での積雪で何で混乱するのか、というと、実は雪に対する備えがないということもさることながら、降り方が実は影響しています。

今回の北陸の豪雪で、6時間の降雪量が30センチとか言っているわけです。それが「豪雪」というのであれば、首都圏で積雪を見るとき、特に大雪警報が発令されるときは、それに匹敵する降雪になっています。首都圏での降雪、積雪は冬型の気圧配置で絶え間なく雪雲が流れ込んで、というものではなく、南岸低気圧が発達しながら進むさなかに発生するわけで、短期集中で雪は降るのです。

それこそ6時間も降り続くということも滅多にないわけで、2014年とかの首都圏を襲った大雪でもしっかり降ったのは4時間程度で、それで30センチレベルの積雪を見たわけです。
5センチや10センチくらいで、という「いつもの」積雪でも短期集中ですから、実は積雪地帯であっても甘く見てはいけない降雪です。それが雪の備えがない首都圏ですから、だから大混乱になるともいえます。

ちなみに立ち往生が問題になっていますが、今は無きサイトの記事にした2005年暮れに神戸→東京27時間の難渋も立ち往生ではなかったとはいえ散々な経験でした。八日市手前から多賀まで5時間、多賀で休憩した後養老まで5時間半、除雪の長大間合いでの停滞だったようですが、まさに昨今問題となっている停車中にどんどん積もる、というのを体験しています。



過ぎたるは及ばざるが如し

2021-01-11 22:08:00 | 時事
「自助」「共助」「公助」とその順番で議論になっていましたが、Covid19のなかで余裕がなくなったのか、「共助」も怪しくなってきましたね。充分な「公助」が得られない医療関係が「医療崩壊」の警鐘を鳴らす現状に、何とか是正しよう、というのではなく、医療機関側の資源配分がおかしい、という医療側への批判が公然と主張されています。

一方で特定業種に限定された「公助」はさらに手厚くなるという偏重も深度化しているわけで、医療崩壊だなんだというよりも制度、いや、国家そのものが崩壊しかけているという感じです。

飲食店への手厚い支援、さらにはGo Toを通じての宿泊関係への支援。そこには中抜きごっつあん業者が補助まで中抜きというスキームを恥じることなく繰り広げて、必要な、そして限りある資源が公平に届かないという構造的な問題は放置です。

まあ結局はこのCovid19という未曽有の災厄のなかで、大なり小なり多くのセクターが影響を受けている中で、「自分は大変なんだ」と声高に叫ぶことが受け入れられるか、という話でしょう。もちろん大変であることを知らしめることは大切ですが、自分たちだけでない、ということに気が回るかです。

飲食店にしても、もともと1年続くのは、というそれこそ文字通り水物の「水商売」ですから、不必要な延命をしている懸念もあるわけです。また座っただけでウン万円と言われる銀座のクラブが「大変なんですぅ」というと言ってもそれまでどれだけ稼いだんだ(ボッたくったんだ)、としか言いようがないわけで、医療分野にしても資源配分ガー、という反論を招くあたり、社会全般が苦しんでいる中で「過ぎたるは及ばざるが如し」という言葉を惹起してしまう事態です。

一方でサービスの受け手である我々の側も勝手判断で動き回っているわけです。
その意味ではこれも「自分は大変なんだ」の変形で「自分は大丈夫なんだ」「大変なんだからこれくらい」という自分第一主義という点では同じです。

こうなると「モラル」の問題でもあるのですが、何がどうしてここまでの事態になったのでしょうか・・・



短期決戦としての足止め策であれば

2021-01-11 22:04:00 | 交通
緊急事態宣言が首都圏1都3県に発令され、さらに京阪神2府1県と東海3県も要請、そして他県でも独自の宣言と、感染拡大に歯止めがかからない状況に自治体から動きを見せるようになっています。

昨年春の緊急事態宣言当時は移動が大きく押さえ込まれたことが収束一歩寸前にまでこぎつけられた主因と言えますが、今回は飲食に対策が集中し、しかも経営が苦しいから休業はできないという事業者も多く徹底できていないので、非常に中途半端になっています。

短期決戦で強力な規制を敷く、という王道をいかにして実現するか。
と考えると、以前から批判している終電繰り上げは実は効果的な対策です。

ダイヤ改正で恒常的に繰り上げるというのは、酔客だけでない利用を踏まえると沿線の利便性を大いに下げるものであり問題ですが、Covid19の感染拡大防止というあくまで短期決戦のツールとしてであれば、逆に積極的に進めるべきでしょう。

これも私は常々批判している「計画運休」こと「身勝手運休」が、台風接近時などの商業施設の営業など社会生活を決定しているわけで、そこが急所になるのであれば、移動の抑制、飲食の抑制というのを終電の繰り上げといった対応で「強制」するのはありでしょう。

ちなみに移動規制ですが、一人旅はリスクが少ない、とか理由をこね回して移動を正当化する傾向にありますが、自分が感染していたら、という想像力に欠けているわけで(特に宿泊施設を使えば部屋聡怩フ人にリスクが転嫁されますよね。タイの隔離検疫では施設での最初の検査で陰性が出るまではリネン交換もありません)、結局は「エビデンスがない」と嘯く首相と同じです。
収束させた国は例外なく移動規制を敷いていますからね。海外からの入国規制も「移動規制」なんですが、それは賛成しているというダブスタが横行していますが。