その神戸空港の国際化ですが、2500m滑走路というのがなんとも悩ましいです。
欧米線は無理としても、関空国際線の弱点を考えると東南アジア線が欲しいところで、シンガメ[ル、バンコク、ホーチミンあたりへの便が可能かどうかで将来像は大きく変わってきます。
どうしても総需要が少ない関西では便数を揃えることができない。ゆえに運行時間帯というメニューを揃えられない関空には「穴」がありまくるわけで、伊丹や神戸、さらには当の関空から羽田に飛んで羽田から深夜便など、という方が選択肢が多いという現実をどう打破するか。
(関空のNH国内線にある羽田乗り継ぎ専用カウンター)
関空だと0時過ぎの「真の深夜便」が少なく、ゆえに関空でチェックインする時間、ひいては大阪などの市街地を出る時間が思ったよりも早く、伊丹20時20分、神戸20時55分の羽田行き最終便で十分乗り継げる羽田経由のほうにアドバンテージがあったりします。
(羽田発の深夜便。神戸最終からも余裕で接続)
国際化された神戸に深夜便があり、さらに発着時間帯を緩和できれば、神戸23時前の出発なら21時頃のチェックインで十分間に合う。関空に向けて移動する、羽田便に乗る、という時間が丸々省略できるイメージです。
(PY席から見たC席。これら高収益席を埋められる需要が都市型空港にはある)
A321や737NGといった小型で、しかしC席をしっかり確保できる機材を投入できるのは、やはり都市型空港であり、郊外型でそれが可能になるのは総需要が圧涛Iな首都圏にある成田くらいでしょう。それとて羽田に食われてLCC偏重傾向が顕著であり、関空に至っては羽田に食われている現状では、伊丹が無理なら神戸を活用して、「関西からの直行便」を確保しないと、直行便が無い、という不戦敗状態になります。
(Y席で変更不可のカテゴリーKやLとかで埋めても採算はしんどい)
前も指摘しましたが、関空は残念にも程があるんですよ。深夜便に乗るというビジネスパーソンにとってラウンジにシャワーが無い、ラウンジもしょぼいが故に逆に混み合う、というのは、どうしても余裕を持って空港に向かう傾向になる郊外型の国際空港の特性を全く理解していないわけです。
(イミグレ出たところの免税店も少なめ)
手土産にしてもリピーターが多いビジネスパーソンの手土産として、品揃えが悪いのは「好適品」が無いうえにいつも同じという二重苦状態で、しかもイミグレを抜けたら早々に新交通に乗ってしまう構造が、小規模で総花的な店舗しか許さない状態で、目先の変わったものを用意できない関空のバッグを現地(ホテルで出張者がこれから現法や顧客を訪れる、というシーンはよく見ますよね)で見かけることが少ないのです。悲しいことに羽田TIATのバッグはよく見るというのに。
(早々に新交通に乗せられ、着いた先は小さな免税店だけ)
神戸が国際化すれば、国内線以上にコンパクトな構造になるのは間違いなく、C席やY席を変更可能なカテゴリーBなどの料金で座るようなビジネスパーソンが多ければそれに見合う免税店も出てくるでしょう。預け荷物を極力回避するビジネスパーソンにとって、特に駐在員への好適品(依頼を受けることも多い)となる酒類はセキュリティの関係で制限エリアで買うしかないですし、タバコのお土産もまた免税店で買う代表です。関空はタバコこそそれなりにありますが、酒類は弱いですね。あとお菓子類も。
(総合的な免税店は数も多くなく内容は一緒)
関西の国際線は関空に一本化すべき、となにも理解しないで言うのは簡単ですが、上記のように関空の努力が足りないだけでなく、関空ではどうしても対応できない部分がある以上、関空に固執して羽田に逃げられるくらいなら、関西の需要は関西で、という意味でも神戸を活用することは理に叶っています。国内線も含めて関空延命、もとい、関空優遇策で今までどれだけの不利益を利用者に与えてきたのか。それを考えたら、ようやく始まった「正常化」を全うすることこそが、関西の明日を考えることになります。
欧米線は無理としても、関空国際線の弱点を考えると東南アジア線が欲しいところで、シンガメ[ル、バンコク、ホーチミンあたりへの便が可能かどうかで将来像は大きく変わってきます。
どうしても総需要が少ない関西では便数を揃えることができない。ゆえに運行時間帯というメニューを揃えられない関空には「穴」がありまくるわけで、伊丹や神戸、さらには当の関空から羽田に飛んで羽田から深夜便など、という方が選択肢が多いという現実をどう打破するか。
(関空のNH国内線にある羽田乗り継ぎ専用カウンター)
関空だと0時過ぎの「真の深夜便」が少なく、ゆえに関空でチェックインする時間、ひいては大阪などの市街地を出る時間が思ったよりも早く、伊丹20時20分、神戸20時55分の羽田行き最終便で十分乗り継げる羽田経由のほうにアドバンテージがあったりします。
(羽田発の深夜便。神戸最終からも余裕で接続)
国際化された神戸に深夜便があり、さらに発着時間帯を緩和できれば、神戸23時前の出発なら21時頃のチェックインで十分間に合う。関空に向けて移動する、羽田便に乗る、という時間が丸々省略できるイメージです。
(PY席から見たC席。これら高収益席を埋められる需要が都市型空港にはある)
A321や737NGといった小型で、しかしC席をしっかり確保できる機材を投入できるのは、やはり都市型空港であり、郊外型でそれが可能になるのは総需要が圧涛Iな首都圏にある成田くらいでしょう。それとて羽田に食われてLCC偏重傾向が顕著であり、関空に至っては羽田に食われている現状では、伊丹が無理なら神戸を活用して、「関西からの直行便」を確保しないと、直行便が無い、という不戦敗状態になります。
(Y席で変更不可のカテゴリーKやLとかで埋めても採算はしんどい)
前も指摘しましたが、関空は残念にも程があるんですよ。深夜便に乗るというビジネスパーソンにとってラウンジにシャワーが無い、ラウンジもしょぼいが故に逆に混み合う、というのは、どうしても余裕を持って空港に向かう傾向になる郊外型の国際空港の特性を全く理解していないわけです。
(イミグレ出たところの免税店も少なめ)
手土産にしてもリピーターが多いビジネスパーソンの手土産として、品揃えが悪いのは「好適品」が無いうえにいつも同じという二重苦状態で、しかもイミグレを抜けたら早々に新交通に乗ってしまう構造が、小規模で総花的な店舗しか許さない状態で、目先の変わったものを用意できない関空のバッグを現地(ホテルで出張者がこれから現法や顧客を訪れる、というシーンはよく見ますよね)で見かけることが少ないのです。悲しいことに羽田TIATのバッグはよく見るというのに。
(早々に新交通に乗せられ、着いた先は小さな免税店だけ)
神戸が国際化すれば、国内線以上にコンパクトな構造になるのは間違いなく、C席やY席を変更可能なカテゴリーBなどの料金で座るようなビジネスパーソンが多ければそれに見合う免税店も出てくるでしょう。預け荷物を極力回避するビジネスパーソンにとって、特に駐在員への好適品(依頼を受けることも多い)となる酒類はセキュリティの関係で制限エリアで買うしかないですし、タバコのお土産もまた免税店で買う代表です。関空はタバコこそそれなりにありますが、酒類は弱いですね。あとお菓子類も。
(総合的な免税店は数も多くなく内容は一緒)
関西の国際線は関空に一本化すべき、となにも理解しないで言うのは簡単ですが、上記のように関空の努力が足りないだけでなく、関空ではどうしても対応できない部分がある以上、関空に固執して羽田に逃げられるくらいなら、関西の需要は関西で、という意味でも神戸を活用することは理に叶っています。国内線も含めて関空延命、もとい、関空優遇策で今までどれだけの不利益を利用者に与えてきたのか。それを考えたら、ようやく始まった「正常化」を全うすることこそが、関西の明日を考えることになります。