JR北海道の経営問題に関連して、元JR東日本経営トップの人が産経新聞であれこれ発言しているのですが、「プロ中のプロ」のはずなのに、相当「痛い」としか言いようがない内容です。不思議なのは、この内容を例えば川島氏が発信したら袋叩き総スカン状態になること請け合いなんですが、なぜか社会派諸氏をはじめ、批判の声も聞こえてこないわけで、相手を見てものを言っているということがよくわかります。
その発言の中でも一番痛いのが、青函連絡船の復活。
しかも貨車航送ではなく、コンテナ積み下ろしを前提にしている、しかも船は1200t程度が2隻と、申し訳ありませんが、日本最大、日本を代表する鉄道会社のトップを務めた人が物流に関しては素人同然ということに驚きました。
港での荷役、積み替えがいちばん手間とコストがかかるウィークャCントというのに、鉄道から船、船から鉄道の2度の積み替えを介するのにどれだけの時間や手間がかかると思っているんでしょうか。そして船が2隻でどういうダイヤを組むのか。新幹線が高速で走れないくらい貨物列車が日がな青函トンネルを走っているわけです。高速貨物船でも2時間は必要です。荷役時間を考えたら船積、荷揚に2時間はかかるのではないか。コンテナ船のケースでガントリー1基で20フィートコンテナ毎時20~30個、最大で40個の取り扱いと聞きますので、1200tレベルだと小さくて2基併用ともいかないと思いますので、一切合切込みで2時間。つまり、出航から次の出航まで12時間サイクルになりますから、2隻体制で1日2往復。話になりません。ドックダイヤの時もあるのですし。
見方を変えれば、青森港にコンテナ列車が到着し、2時間で詰みこんで、2時間の航海、2時間の積み下ろしで函館港を出発、と青函間は6時間の所要です。本州と北海道の間の輸送力はどうなるのでしょう。
コンテナ船については桁間違えかもしれませんが、いずれにしても時間の問題、船腹確保の問題などが払拭できず、解消には大きなコストが必要です。
そもそもどうせ積み替えるのであれば、標準軌専用のコンテナ貨車を用意して、青森と函館で積み替えればいいのです。
2編成並べて横持ちすれば時間も極小化できます。麻雀の手積みのように一斉に積み替えればいいのです。
そして標準軌貨車は、限界の大きさを利用して、コンテナの全周を覆うカバーを設置することで、風圧問題から解放するのです。新幹線がすれ違いで問題がないように、カバー付きコンテナ車であれば高速でのすれ違いも無問題になることで、思い切った高速化が可能です。そして当然新幹線の高速化も達成できますので、一石二鳥です。
船への積み替えよりもリードタイムが短い。青函間を新幹線の速度で走るので、積み替え時間のプラスを相殺してなお短縮できるかもしれません。欠航リスクもなくなりますし、何よりもトンネルを本来あるべき姿で活用できます。
それが船への積み替えというのはどういうことでしょうね。そしてなぜか批判の声も上がらないというのも。
その発言の中でも一番痛いのが、青函連絡船の復活。
しかも貨車航送ではなく、コンテナ積み下ろしを前提にしている、しかも船は1200t程度が2隻と、申し訳ありませんが、日本最大、日本を代表する鉄道会社のトップを務めた人が物流に関しては素人同然ということに驚きました。
港での荷役、積み替えがいちばん手間とコストがかかるウィークャCントというのに、鉄道から船、船から鉄道の2度の積み替えを介するのにどれだけの時間や手間がかかると思っているんでしょうか。そして船が2隻でどういうダイヤを組むのか。新幹線が高速で走れないくらい貨物列車が日がな青函トンネルを走っているわけです。高速貨物船でも2時間は必要です。荷役時間を考えたら船積、荷揚に2時間はかかるのではないか。コンテナ船のケースでガントリー1基で20フィートコンテナ毎時20~30個、最大で40個の取り扱いと聞きますので、1200tレベルだと小さくて2基併用ともいかないと思いますので、一切合切込みで2時間。つまり、出航から次の出航まで12時間サイクルになりますから、2隻体制で1日2往復。話になりません。ドックダイヤの時もあるのですし。
見方を変えれば、青森港にコンテナ列車が到着し、2時間で詰みこんで、2時間の航海、2時間の積み下ろしで函館港を出発、と青函間は6時間の所要です。本州と北海道の間の輸送力はどうなるのでしょう。
コンテナ船については桁間違えかもしれませんが、いずれにしても時間の問題、船腹確保の問題などが払拭できず、解消には大きなコストが必要です。
そもそもどうせ積み替えるのであれば、標準軌専用のコンテナ貨車を用意して、青森と函館で積み替えればいいのです。
2編成並べて横持ちすれば時間も極小化できます。麻雀の手積みのように一斉に積み替えればいいのです。
そして標準軌貨車は、限界の大きさを利用して、コンテナの全周を覆うカバーを設置することで、風圧問題から解放するのです。新幹線がすれ違いで問題がないように、カバー付きコンテナ車であれば高速でのすれ違いも無問題になることで、思い切った高速化が可能です。そして当然新幹線の高速化も達成できますので、一石二鳥です。
船への積み替えよりもリードタイムが短い。青函間を新幹線の速度で走るので、積み替え時間のプラスを相殺してなお短縮できるかもしれません。欠航リスクもなくなりますし、何よりもトンネルを本来あるべき姿で活用できます。
それが船への積み替えというのはどういうことでしょうね。そしてなぜか批判の声も上がらないというのも。