庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

太陽光発電は経済成長の大元、無限の可能性がある。

2009-05-28 | 経済問題
21世紀は経済成長が不確実な時代に入っている。
新興国の経済は発展するであろうが、先進諸国のイノベーションは一巡しているので、需要の増加による経済成長は望めない。
しかし、エネルギー分野において、再生可能エネルギーへの転換は、まさに『新結合』(イノベーション)の象徴であって、各国でも大きな期待をかけて、普及促進の政策をとっている。

個人のレベルにおいても、「太陽光発電」は手堅い投資になる。と前回のブログに書いた。
その設備コストは、年々の技術革新でさらに下がっていく。
2020年頃には、政府の助成制度がなくても、十分に有利な投資になるので、設備増設ラッシュになるであろう。

ところで、そんなに多くの設備を設置する場所はあるのか?
という疑問を持つ人もいると思うので、一応、心配がないことを数字で説明しておきたい。

簡単にいうと、現在の世界中の人類が使用しているエネルギーの総量を、仮に電力エネルギーに置き換えて、それを「太陽光発電」生産すると仮定する。
その時、太陽光発電の設置面積はどれほど必要なのか?

答えは簡単で、ゴビ砂漠(100万km2)の半分の面積分の太陽光発電パネルを設置すれば足りる。
これは冗談ではないし、夢物語でもない。

それでも信じない人のために、以下に簡単に、現在の発電性能のパネルを設置した場合の必要面積を計算して出しておきます。
・太陽エネルギー  1KW/m2. ・日照時間 8時間と想定。
・太陽光発電パネルの性能 12%(最良値) 平均で半分に落ちると想定し、6%。
・1m2での 1日の発電量  1KW×0.06×8h=0.48kWh
・1km2での1日の発電量  0.48kWh×10の6乗
・1年間の発電量〈晴天率を50%に想定〉
 0.48kWh×10の6乗×365×0.5=87.6kWh×10の6乗
・ゴビ砂漠〈100万km2〉では、
87.6kWh×10の6乗×100×10の4乗=87.6kWh×10の12乗
・世界の主要国の総発電量 11.2kWh×10の12乗 
ゴビ砂漠全体での発電量は、世界の主要国総発電量の 7.82倍である。
 
主要国以外と電力以外の総エネルギー使用量を、電力エネルギー相当に置き換えてみても、
40kWh×10の12乗  程度と推測できるので、2倍以上の発電エネルギーが生産できる。
まだ、砂漠は世界中で未利用地であるから、エネルギーの生産地に困ることはない。
問題は、蓄電技術と送電線網の建設にかかっている。

日本だけの話に限定しても、日本国土の37.8万km2のうちの、3.2%面積に設置すれば、
 ・1年間の総発電量 1.07kWh×10の12乗 の全部を賄うことができる。

化石燃料と違って、輸入に必要もなく枯渇することもない。
この分野に限って言えば、経済成長は天井知らずに伸ばすことが可能である。以下、次回に。

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