庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

変えることを嫌う、『KY(変えるのはやだ)』はだれだ?  

2009-02-23 | 環境問題
一昨年から、「KY」がおおはやりだった。
これを「空気が読めない」と云うそうだが、私は『変えるのは、やだ』という読み方が正解のように思える。
・今までの習慣を変えるのはやだ。(エネルギー多消費型の生活にしがみつく。)
・今ある仕組みを変えるのはやだ。(自分の仕事がなくなりそうなことはしない。)
・行政の制度を変えるのは、やだ。(地方分権には抵抗する。地方の役人は信頼できない。)

・政権を変えるのはやだ。
いやいや、これは、1昨年の「KY首相」(健康が読めない)以来少し変わって、参議院ではすでに逆転して、政権を変えてくれと言っている。
 2005年に、変えるのはいやだ、という守旧派を強引に押し切り、国民に変えるのはいやか?と
「郵政民営化」解散で信を問うた結果、変えてくれ!という国民の意見であった。
つまり「KY」は、従来の仕組み、制度にしがみつき、利権や地位を手放したくない人々によって、
『KY』という空気に浸っている種族によってできている。

資本主義は暴走をはじめ、環境問題、気候変動問題はますますひっ迫し、経済政策にもいきずまり、
従来の発想を変えて取り組まなければけない状況になっても、『KY』変えるのはやだ!
と言っている種族が多いということでしょう。
困ったことに日本では、この種族が社会において、まだ大きな権益をもっていて、それを守るための発言や行動に力があるという状況である。

普通の会社や組織では、今までの実績や言動の結果を評価して、これからも、その役割、地位,、施策を続けてもらうか、判断する過程が必ずある。会社でいえば、実績をあげられない経営陣は交代させられる。行政の首長であれば、リコールもあるし、改選の選挙を必ずうける。
国の首相も内閣も、支持率という形で評価され、それが(少し遅れる傾向があるが)交替の時期がかならずやってくる。

しかし、国の官僚層は、この仕組みが全くない。それは、政治家の能力不足の問題もあるが、その道の専門家という領域には、なかなか、政治家が首を突っ込んでも難しい。
長年にわたってその領域に通じて、しかも、斬新な発想ができる「シンクタンク」のような研究集団がいなければ無理でしょう。しかし、それをやるには、人材の育成とそれを継続できる資金を提供し続ける仕組みがなければ、成り立たない。
日本では、唯一、産業界のロビー活動的な仕組みが成り立ち、ご多分にもれず、官僚の天下りを抱えて、そのルートと人材の確保に努めている。したがって、「シンクタンク」は、産業界より、官庁よりの組織しか、成り立っていない。

『KY』(変えるのはやだ)を、変えることができるのは、どこから、取り組むのか?
以下、次回。