
クイーン、ボンジョヴィときてクラプトン
ギターの神様、エリック・クラプトン。
関係者インタビューを極力入れず、ヤードバーズ、クリームなどのバンド期、ソロ活動の未発表映像を中心にした映像のほか、
私的な日記、手紙、デッサンなどを貴重な資料を公開。
本人によるナレーションでクラプトンの激動の人生を追ったドキュメンタリー。
交流のあったジョージ・ハリスン、ジミ・ヘンドリックス、
B・B・キング、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ、ボブ・ディランなどの映像も盛り込まれる。
監督はアカデミー賞作品「ドライビング・MISS・デイジー」などの製作を手がけたリリ・フィニー・ザナック。
クラプトンはずっと聴いてたけど、どういう人物だったのか、当時の交流関係やバンド時代なんかは全く知らなかったし
特に興味ないし、ただ90年代以降のソロの音楽だけ聴いてた。
この映画は、ドキュメンタリーとも知らず タイトルからはクラプトンの人生を描いたのはわかるけど
クラプトンの曲を大画面、大音量で聴きに行こうっていう軽い気持ちで観てきた。
前半のクラプトンのバンド時代や、ビートルズのジョージ・ハリスンと親友でその妻、パティに恋して、、、、という話は
全然知りもしなかったんだけど特に興味深いとも思わず淡々とした気持ちで観てた。
アルコールやドラッグにはまって次第にライブでの言動もおかしくなっていくクラプトン。
こんな時代があったんだねー、そんなにジョージの妻に入れ込んでたのねーという感じでまるで人ごと。
いやだって知り合いじゃないしファンでもないし。
音楽がもっと聴きたいなーって思って見てたんだけど
挫折時代、人生に絶望し、それから生まれてきた初めての自分の子、コナーくん。
それによって生きる希望、支えとなっていた矢先のコナーくんの突然の死。
めちゃめちゃ可愛い4歳の男の子が突然、あいていた53階の窓からの転落死。
亡くなった自分の息子に捧げる楽曲として生まれたのがあの名曲、Tears In Heavenだったなんて
知らなかった、、、、衝撃。そして映像で流れると涙が止まらなかった。
孤独な少年時代や女性問題にドラッグやアルコール、さらには最愛の息子の死という数々の試練に直面しながらも、そのたびに音楽と仲間たちに支えられて乗り越えてきた波乱の軌跡を、貴重なアーカイヴ映像とともにクラプトン自身の言葉で振り返っていく
7/10
多少脚色もあるだろうけど、クラプトン本人が監修してる作品ということ、ドキュメンタリーってことでリアルなものとして
彼の音楽だけ聴いてたわたしなどは、知らなかった彼の人生の一部を垣間見たことで
またより、クラプトンの音楽その歌詞を意識することとなってより深いものとして聴くことになるんだな、、、、。
クラプトンが、薬やお酒に負けずにこうして今が幸せだと思える日々を過ごし現在に至っているのは
自身の強さと、愛する人がいること。そして、音楽。
それは、生きる原動力となる本当に大切なもの。
ERIC CLAPTON: LIFE IN 12 BARS 2017年 イギリス 135min
11月23日より、公開中〜