
僕のお兄ちゃんは、クローゼットにXXを隠してる。
2012年製作のカナダ映画、無名のスタッフとキャストで
およそ8,000ドルという低予算の製作費ながら絶賛され、世界各地の映画祭で話題になったインディーズホラー。
シリアルキラーを弟目線で描いた青春成長モノ×劇中の変態スプラッタービデオ。
ホラー好きないじめられっ子少年、マーティには「The Impersonators」のギャビン・ブラウン。
これまた可愛いから感情移入しやすい。
普段は優しいが別の顔を持つ兄、スティーヴにイーサン・フィルベック。(左)
なかなか整った顔で独特な雰囲気のカリスマ性あり。
メガホンを取るのは、短編などを手掛けてきたスコット・シャーマー。
舞台は80年代。
いじめられっ子少年マーティは唯一の友達と一緒に趣味のホラー漫画を書いたり
怪しいコレクションが並ぶ廃屋に忍び込んでは遊んだり、
お母さんが許せばVHSビデオのレンタルショップに行ってホラー映画をレンタルし、
お兄ちゃんのホラー映画のコレクションを借りて友達と観たりが日課だった。
ある日、いじめっ子のことをお兄ちゃんに話すマーティ。
それがどういうことになるか、はご想像通り。
お兄ちゃんはお父さんと喧嘩ばかり。
お兄ちゃんは決してボクを傷つけないと言ってくれるけど、ボクが生首を見てることを知らない。
近所のビデオレンタル屋で見つけた「ヘッドレス」というビデオ。
中身のビデオテープが入っていない。誰かが盗んだんだと話すビデオ店員。(原作者のトッド・リグニーがカメオ)
家に帰ってそのビデオをお兄ちゃんのコレクション棚から発見!
友達と見ることにする。
その内容たるや!! 11歳の少年には衝撃すぎでしょ。
一緒に見てた友達はなんともない様子で、「内容がない」とか「つまんない」と言い捨てるけど
ボクは内心ドキドキしていた。
映画の中の犯人の顔とお兄ちゃんの顔がダブって見え
お兄ちゃんがこの映画を参考にしたんじゃないかと思えてきたからだ。
それもそのはず、タイトルは「ヘッドレス=頭なし」
チビってんじゃないか? もうお前を庇うのに疲れたからやめると言い出す友達に
「本当に怖いものを見せてやる」と、例のお兄ちゃんの部屋にある生首バッグをみせると
友達は真っ青になって吐きそうになり、心配したマーティの母親に「具合が悪くなったから母を呼んで」と言って帰ろうとする。
それは、黒人のいじめっ子の頭だった
もしもこのことを人に話せばどうなるか、釘を刺してから帰らせる。
その後、お兄ちゃんは部屋からなくなっていた生首入りバッグに気づき、、、
大まかにネタバレあり
8/10(85点)
モノローグから、生首を隠してる兄の秘密から静かに始まり、少年の日常が意外と淡々と描かれていくのに合わせて
映像も綺麗だったりするのでとりわけ衝撃サイコホラーと言う感じではないんだけど、
だんだんと不穏な雰囲気になっていく。
「ヘッドレス」というホラービデオ(架空のものだけど、その後1本の長編として作ったらしい)がかなり強烈の変態ホラーで
マスクを被った男が血だらけになりながら
誘拐した女の胸を片方切って顔を埋めたり、首切断部から流れる血を浴びて喜んだり、
目ん玉スプーンですくって食べたりしまいには生首とあそこに入れてアレしたり
そりゃもう頭おかしいんだけどそりゃ、兄がこんなの持ってて
生首やっちゃったりしてるの知ってたら色々参考にしてると絶対思うはず
このマーティを演じた子が可愛い子なので、お兄ちゃんに守ってもらうという幼さの残る感じが
余計にハマる。
普通の少年だったはずが、トラウマ経験によって変えられていく。
変えられるのを想像させる怖さと
全てを見せずに想像させるという演出は、ホラーとしても重要ポイントであることを
もちろんわきまえた上で怖さを煽る、全編にセンスが良いなと思わせる出来。
そして、バッドエンド。 これでハッピーエンドにされても困るけど
最後の画の「後味の悪さ」。これはなかなかすごいよ!!
数あるホラーを見てきたけど「両親の生首の間に埋もれて猿轡される少年のラストカット」
鬼畜な兄は、これで大丈夫だと弟に言い聞かせ、血まみれで外へ。
「誰かが見つけてくれるのを待つ。本当にホラー映画になってしまった」と冷静に?マーティのナレーション。
なぜ兄がこんな風になったのかには触れず、なぜ黒人ばかり狙ったのか、は黒人が嫌いというだけで細かくは描かれない。
単に人種差別。父親も同じ発言をしてることから、父親の影響はあると思われる。
これ、こんな単純な人種差別や近親相姦(強姦)描いたりして上映が限られるのも無理ないと思われる。
調べたら早々に2月3日にもうDVD出るらしい
未体験ゾーンは本当、リリース早いな〜。
気になる人は是非!
(DVDでもう1回見てみようかな)※わたくし変態趣味ではありません
11歳の少年マーティ。学校ではいじめられ、両親も不仲。そんな彼の楽しみは、家族の秘密をのぞき見すること。
お母さんの秘密は、ベッドの下に隠されたラブレター。お父さんの秘密は車庫の奥のヌード雑誌。
時々変わる生首をこっそり取り出して眺めるのを日課にしていたマーティだった、、、、。
日本のチラシは明らかに少年(弟)の頭を掴んでいて、そんなシーンないのにひどい!
右下のは正解。(※少年ではない)
FOUND 2012年 カナダ 103min
1月10日より、未体験ゾーンの映画たちにて上映。
2月3日よりDVDリリース
【映画 予告編】 FOUND ファウンド(未体験ゾーンの映画たち2017)
だけど観てしまった 笑
「ヘッドレス」のビデオが衝撃的な内容でちょっと目を伏せる所もあったけれど...
こんな内容なのにマーティ少年が可愛かったのが救いかな?
ラストシーンはすごかったね。
あの終わり方はわりと好き。
日本のチラシ....それはないわー
そんなのないのにね!
yukarinよく見たね!怖いもの見たさかな
笑
毎回チラシがおかしいのよーこの企画。なんとかしてほしい
ラストが衝撃的!
あの格好のまま兄はどこへいってしまうのだろう…
「ヘッドレス」というあのビデオテープ、
見て見たいなあと思わせられるものでした(変態ですね)
どうやら長編になってて、ちゃんとしたストーリーになって、おまけ映像でみられるとのことですがレンタルにはついてなかったので、セル版にはあるのかな?
客観ではなく、少年の視点からというところが良かったです。
わたしも好きでしたよー
未体験ゾーン、自分が見たのは当たりばかりだけど、見逃したのを今DVDで片っ端から見てるんだけど
外れだらけ!笑
差が激しいです。
これ、なかなかよくできてましたよね♪
あ、あれは別の短篇だからまだDVDでは見れないんじゃないかな。海外ではでてるけど。