なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

けいれん発作

2015年09月13日 | Weblog

 今日は日直で病院に出ている。神経内科外来に通院している40歳代半ばの男性(精神遅滞・てんかん)が高熱・痙攣で救急搬入された。搬入後に20~30秒の痙攣があって、その後に1分以上痙攣が続いて、セルシン注を行っておさまった。デパケンとイーケプラを内服しているはずだが、デパケン(パルプロ酸)の血中濃度は測定感度以下できちんとは内服していないようだ。ホストイン注の初期量投与を開始した。

 この方は兄と弟との三人暮らしだった。普段から転倒してあちこち打撲しているが、昨日は右額部を打撲して傷ができていた。発語はなく、会話は成り立たないそうだ。歩行も通常の歩行ではないのかもしれない。幸いに頭部CTでは頭蓋内に異常はなかった。救急要請した弟は仕事をしているが、兄はしていないという。薬はその兄が飲ませているというが、患者さんほどではないが理解力に問題があるのかもしれない。

 発熱の原因検索を行ったが、肺炎はなく、尿路感染もなかった。打撲症+切傷だけでも原因になる可能性はあるのかもしれない。炎症反応上昇はごくわずかだった。Fever work-upとして、血液培養・尿培養は提出した。以前、痙攣で神経内科に入院した時も病棟での不穏がひどく、すぐに退院になっていた(神経内科医は来週半ばまで夏休み中)。

 病棟に入院後に診に行くと、ベット上で動き回っていた。家族(弟)の方からも抑制が必要なことを言われたそうだ。明日ちゃんと食事をとれるようなら、早期に退院させるしかないだろう。精神科病院の管理の方がいいような気はする。いざという時に入院させてくれるかもしないから。

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