なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール性急性膵炎

2012年02月05日 | Weblog
 68歳男性。アルコール性急性膵炎。
 昨日は病院の当直だった。午後11時に嘔吐と上腹部重苦感で救急外来を受診した。昨年12月にアルコール性急性膵炎で入院していた。退院後は一時的に禁酒していたが、1月中旬に消化器科の外来を受診したころには飲酒を再開していた。血清アミラーゼの上昇とアルコール性肝機能障害があり、腹部CTで膵臓自体はもともと委縮していて腫脹は目立たないが、膵臓周囲の脂肪組織に炎症像を認め、急性膵炎再発の診断で入院となった。
 喫煙による慢性閉塞性肺疾患もあり、この日も軽度の喘鳴が聞こえた。禁煙する気はないそうだ。100kgを超す肥満があり、それだけでも体動時の息切がしそうだ。簡単に言うと、酒とタバコの人ということになる。家族に言うことをきかないのは、もともとの性格もあるが、理解力が低下していて認知症も始まっているらしい。

(医学書)
 昨日書店の医学書コーナーで、山中克郎先生のSnap diagnosisの本を見つけて即購入した。雑誌ERマガジンの特集を単行本化したもの。最近はこのような臨床にすぐ役立つ良書が増えてうれしい。来月レジデントノート増刊で出る予定の、山中先生の「攻める問診」も楽しみにしている。
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