なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

胆管癌、両下肢浮腫

2016年01月05日 | Weblog

 下部胆管癌で胆道ステント挿入の処置を受けた85歳男性が、12月半ばに急性胆管炎で入院していた。やや抜け気味の胆道ステントは総胆管狭窄部より上には出ていたが、内腔の狭窄があるかは不明だった。処置を受けた病院まで行きたくないという希望で、当院で入院治療を開始した。幸いに解熱して、総ビリルビン値も低下してきた。入院直後から退院を主張していたこともあり、12月27日に退院とした。

 できれば年末年始を自宅で過ごさせたいので、内服の抗菌薬(グレースビット)を持たせて年明けまで継続としていた。今日外来を受診したが、発熱もなく元気だった。炎症反応陰性で、肝機能障害は入院前と同程度という結果だった。抗菌薬を中止すると胆管炎再発の可能性は大きいが、さすがにずっと継続というわけにもいかない。降圧薬などは2週間分処方して、抗菌薬は発熱した時に内服を始めて受診することとした。どこまで外来で行けるだろうか。

 12月31日の日直の時に、両下肢の浮腫で75歳女性が受診した。息切れ・動悸などはないようだった。高血圧症などで近くの医院(当院外科医の実家で兄が院長)から処方を受けているが、その日は薬を持って来なかった。最近始まった薬はないという話だった。心不全・腎不全(ネフローゼ)・肝不全はなく、甲状腺ホルモンも正常域だった。両側下腿から足にかけて浮腫(圧痕あり)があるが、色調は正常で圧痛もない。腹部にも所見はなかった。薬剤性が疑われたが、わからない。外来受診者が多かったので、あまり考えず利尿薬で経過をみることにした。

 今日外来にきたが、浮腫は軽減してういるという。手帳を持参していて、降圧薬としてはミカルディスとアダラートLが出ていた。デパス(のジェネリック)なども出ているが、浮腫とは関係なさそうだ。アダラートLは2~3か月前から追加になったという。1週間後までアダラートLを休止してもらうことにした。利尿薬はダイアートから降圧利尿薬のフルイトランに変更してみた。

 12月31日に携帯電話(いわゆるガラケー)が機動しなくなり、3日にドコモショップに行って、初めてスマートフォンにした。前の契約よりちょっとだけ安くなっていた。他に安い携帯もあるらしいが、そのままドコモで継続とした(ドコモの株をちょっと持っている)。これからは皮疹を診たら撮影しておきたい。

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