なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

水がしたたるほどの浮腫

2012年03月19日 | Weblog
 70歳台後半の女性。糖尿病で内科医院に通院していた。以前から軽度の下腿浮腫はあったそうだが、今月になって急激に下腿浮腫が悪化して、水疱を形成していた。ところどころ水疱が破れて体液が滴っていた。低蛋白血症で尿蛋白が20g/日以上出ている計算になる。BUNと血清クレアチニンは正常域で、糖尿病腎症だけかもしれないが、原発性糸球体疾患の併発も疑われた。
 透析室に行って腎臓内科医に相談したが、腎生検をして評価する必要があるとのことで、腎センターを持つ専門病院の先生に連絡してもらった。すぐに来てくださいという返事が来て、さっそく紹介状を書いた。

 80歳台後半男性。慢性閉塞性肺疾患で呼吸器科に通院していた。呼吸器科がなくなって、自宅は隣の市にあるので、近くの開業医へ紹介状が出されていたが、そのまま当院の内科へ通院している。タバコは1日10本すっていて、やめる気はない。やせた小柄な植木屋で、耳が遠い。今日は風が強くて2回帽子(ハンチング)が飛ばされたという話を何度も繰り返していた。使い捨てカイロを取り出して腹巻に貼ってから帰って行った。タバコをやめたほうがいいとは言うが、怒ったりはしない外来なので、気に入られているらしい。
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