地域の基幹病院の脳神経内科から、脳出血(右被殻出血)の79歳女性が転院してきた。嚥下障害があり、経鼻胃管からの経管栄養が行われていた。
これまでの転院では、まだ脳室穿破の出血が残っている意識障害遷延の患者さんもいた。この患者さんは、被殻出血で脳室穿破はしてなかった。
フローのCTでは出血はほとんど吸収されていたが、脳浮腫は残っている。今日診察した限りでは、嚥下はむずかしそうだが、浮腫の軽快とともに神経症状が軽快する可能性はある。
嚥下訓練を行って、それでも経口摂取ができなければ、内視鏡的胃瘻造設術を行う方針とした。ただ、4月30日の胸部X線で、左下葉に誤嚥性肺炎を認める。
転院後も37.4℃の発熱があった。明日当院でも画像と血液検査を行って評価するが、肺炎の治療が必要かもしれない。
当地域でも新型コロナの患者さんが増えている。基幹病院では今日100名のPCR検査を行っていて、そこからあふれた24名の検査を当院でおこなった。隣の市内にあるデイサービス施設で発生して、通所者の検査だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます