「よくある副作用症例に学ぶ 降圧薬の使い方」改訂第4版(金芳堂)が出た。高血圧治療ガイドライン2014対応だ。この本は第1版から購入しており、改訂第2版、改訂第3版と購入してきた。降圧薬の本はそれなりに出ているが、症例を通して実感としてわかるという点では、この本が一番だと思う。著者が実際に経験した症例でできているので、まさにホームメイドだ。
アマゾンに星5つでこの本の書評を書いた。著者が喜ばれたようで、講演の時にその書評をスライドにして出していたので驚いた。さらに著者は、「症例から考える高血圧の診かた 二次性高血圧を見逃さないために」も出されている。これも実際に著者が経験した二次性高血圧の症例を記載してある素晴らしい本だ。ただ、ちょっと題名が残念な気はする。日本語で書かれた二次性高血圧の本としては、ほとんど唯一無二のものなので、スバリ「二次性高血圧」の方が良かったのではないか。
当地の医師会講演会で、著者の後藤敏和先生を呼びたいと思っている。同じ大学の医局出身の先生がいらっしゃるので、今度何かでお会いした時に頼んでみよう。木曜日から夏休み分で伊勢志摩に出かけるが、新幹線の中でこの本を読むことにした。
今日は週初めだが、癌終末期の患者さんも週末著変なく、他の患者さんたちも概ね先週より病状が軽快していた。誤嚥性肺炎を繰り返している患者さんだけ昨日から発熱があり、いつもの右中葉にごく軽度の肺炎の陰影を認めた(胃瘻造設不可能で高カロリー輸液中)。この患者さんは療養型病床に転院依頼をしていて、やっと今日今週末の転院受け入れの連絡が来た。抗菌薬を投与して問題なく解熱すれば、診療情報提供所に事情を記載して、予定通り転院させてもらうつもりだ。
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