なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

夏休み明け

2015年09月06日 | Weblog

 木~土曜日と夏休みをとって、今日は日直で病院に出てきた。医師会の当番医を見て、こちらにはあまり来ないかもと思ったが、実際に外来受診は1名だけだった。小児科の受診は10名ほどで小児科医が診察していた。

 整形外科病棟から徐脈の患者さんがいてと連絡がきた。81歳男性で、右足関節の内果と外果の骨折術後だった。降圧薬としてARB、Ca拮抗薬、そしてβブロッカーのメインテート5mgが内科医院から処方されていた。入院時の心電図でも心拍数52/分で低めだった。入院後に間違って2回内服したのかとも思ったが、看護師さんが管理していて、それはないという。心電図では洞性除脈で30/分前後だった。患者さん自身はまったく無症状だった。P波とQRSは入院時と同じで変化はない。βブロッカーの効果そのもののようだ。今朝のメインテートは飲んでしまったので明日から中止するしかない。

 夕方に施設に脳出血後遺症・認知症で入所乳の81歳男性が、高熱で搬入された。酸素飽和度が低下していて、救急隊の3L/分でPaO2が61mmHgとまだ低めだった。5L/分にして飽和度が95%に上がった(その後99%まで)。両下肢の浮腫が目立った。BNPが1100と高値だった。胸部X線・CTで両側に著明な胸水貯留と肺うっ血があった。その陰影の中に肺炎があるのかとも思ったが、尿懇談が目立ち、心不全+肺炎よりは心不全+尿路感染なのかもしれない。心電図は多発性上室性期外収縮があるが、深部細動ではない。ST-T変化軽度だった。当直が循環器科医だったので、さっそく心エコー検査をすると左室全体の収縮が悪かった、EFは30%程度という。高血圧症で治療を受けているが、心肥大はそれほどではない。心不全メインということで、循環器科入院となった。

 県立がんセンターからの紹介で入院した肺癌・癌性胸膜炎の患者さんは、日付が変わった早朝に亡くなった。当直の医師(大学病院からの応援)が看取ってくれた。夏休みをとったので実際に診たのは2日だけで、あとは内科の若い先生が診てくれた。昨日の夕方に電話で鎮痛薬の調整をして、今日また変更する予定だったが。

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