20代前半にはいろんなアーティストの曲を聞いていたのに、後半に入ると知らない人の曲になかなか興味を持てなくなり、30代になれば好きなアーティストの新曲すら追うのが苦しくなっていました。
そんな鈍った感性にでも なお飛び込んできたのが、韓国の「憂鬱症のためのニューテラピー2人組バンド」Peppertonesでした。歴代のアルバムを聞きこみ、聞き惚れ、いつしか「ファン」を自認するほどに。
そしてこの夏、8月14日にニューアルバム「HIGH-FIVE」をリリース。合わせて、全国クラブツアーが行われることになりました。
ソロの公演をあまり行わない彼らだけに、貴重な機会。韓国まで飛んで、聞きに行きたい! ソウル公演は8月30日。多忙な時期で、土日に休むのが精いっぱいでしたが、1泊2日の弾丸ツアーを強行しました。
時間のない中でのソウル行きだけに、飛行機を使わざるを得ません。
夏休みシーズン終盤の福岡空港国際線ターミナルは、外国からの旅行客で混雑していました。
もう3度目の利用になる、韓国のLCC・t-way航空の飛行機に乗り込みます。
いつもは運賃が安く、駐車場も無料の佐賀空港を利用するのですが、土曜日に佐賀便はないため福岡経由にしました。
お馴染みの野菜チップスをボリボリ食べながら、玄界灘をひとっ飛び。1時間で、仁川空港に到着です。
入国審査場も混みあっていましたが、こういう時は「韓国人」専用窓口の隣の列に並ぶのがコツ。韓国人が早くはけた際には、順番を回してくれることがあるのです。数分は変わってきます。
無事に韓国入国。銀行で両替してみれば、レートは100円=900ウォンにまで下がっていて、ちょっとショックでした。
空港鉄道の駅に行くと、空港周辺を走る都市型リニアの駅も姿を現していました。もっとも、とっくに開通しているはずの時期なのに、延び延びになっているのが実態。次回の訪韓時にこそ乗れるものと、期待しています。
空港鉄道の空港駅には、新型KTXの姿が! 3月に空港鉄道に乗り入れを始めたKTXですが、その姿を空港駅で見たのは初めてです。
もっとも乗り入れは1日わずか9往復に過ぎず、便利とは言い難いのが実態です。増便が待たれます。
一般列車に乗って1時間弱、弘大入口で下車。学生街なだけではなく、路上ライブやパフォーマンスも盛んなアートな街として知られます。
道行く人も若い世代が多く、並木道もきれいで、歩いているだけで楽しい界隈です。
お昼ごはんは軽くしか食べておらず、スタンディングライブへの参戦には体力も必要! というわけで、昼から焼肉にしてみました。
焼き肉店とはいえ、さすがは弘大。店の作りはオシャレで、テラス席はオープンカフェのようです。午後4時前という中途半端な時間にも関わらず、若い人ばかりで、いい入りでした。
「牛1頭」なる、いろんな部位の肉を混ぜたセットでお腹いっぱいに。ステーキ肉もおいしかったけど、たまねぎダレにつけて食べる薄い肉が思いのほか いけました。
値段も、豪州産とはいえ1人あたり千円と、なかなかお値打ち。
いよいよライブ会場の「Yes24ムーブホール」へ。ネットで予約した引換券には「5時からチケット引き換え開始、6時開演」と書いてありましたが、会場前には「チケット配布4時、入場開始4:50」とありました。出遅れた!
行列整理のお兄さんに聞いてみれば、外国人ということで引換所まで同行してくれました。スタッフにも「外国の方です~!」と引き継いでもらえ、外国人の対応には慣れた雰囲気。日本から訪れても、安心して楽しめそうです。
韓国のライブは、留学時代を通じても初めてのこと。荷物検査はなく、カメラやスマホの持ち込みも規制はされていないようです。大きな荷物は駅に預けて来ましたが、会場内にはロッカーがあるので旅行者も安心。
ワンドリンクオーダーは必要なのかな?と思っていましたが、カウンターでは炭酸水を無料提供! 飲料メーカーとのタイアップですが、太っ腹です。残念ながらツアーグッズはありませんでしたが、歴代アルバムのサインCDはあり、11,000ウォンと市価より安かったです。
ホールをぎっしり埋めた人、人、人…韓国でも冷夏で、もうすっかり秋と言われていますが、かなりの熱気でした。500mlの炭酸水に助けられたのは、言うまでもありません。
男性バンドなので女性ファンばかりかなと思っていましたが、男女比は4:6といったところ。僕より上の世代の方もチラホラ見え、幅広い支持を受けていることが分かりました。
午後6時、開演! ニューアルバムのリードトラック「SOLAR SYSTEM SUPER STARS」から、「グッドモーニング・サンドイッチマン」、さらに歴代アルバムのリードトラックも交え、前半はほとんどMCもなしで駆け抜けました。
ビデオやスマホの撮影制限はないに等しい状態で、あちこちからカメラが向けられているのは、なんだか新鮮な眺め。Youtubeにも当日の映像が多くアップされています。
POWERAMP!! かっこよかった~!
「キャンパス・カップル」を共に歌う、オクサンタルピもゲストで登場!4人のハーモニー、生歌で聞くと一層心地よかったです。
折しも8月30日はイ・ジャンウォンの誕生日ということで、アンコールではファンからのサプライズでバースデーケーキが登場。「ヨン様みたいな経験ができて、公演日を誕生日にした甲斐がありました」と笑わせてくれました。
僕が彼らを知るきっかけとなった「New hippie Generetion」や、ちゃんと歌詞の一部が『2014年8月30日』になっていた「21世紀のある日」も聞けて、感動。
韓国のライブの特徴?に、観客がかなりの部分を「合唱」してしまうことがあります。最初は「オレは本人たちの歌を聞きにきたのに!」と思っていましたが、いつの間にか合唱に加わっていました(笑)。
熱気と絶叫に圧倒されつつも、その波に飲まれ心拍数の上がった2時間はあっと言う間に過ぎ、8時にはフィナーレ。はるばる参戦してよかった、また必ず来ると誓った、夏の終わりの2時間でした。
とはいえ、30代半ばのおっちゃんには体力的に辛かった、2時間のスタンディング。弘大の通りを見降ろす飲み屋で、パジョンを肴に冷たい生で疲れを癒しつつ、余韻に浸りました。
今日の泊りは、恵化の韓屋ゲストハウス。地下鉄とマウルバスを乗り継ぎ、宿にたどり着いたのは10時半過ぎでした。遅くなるとは言っていたものの、住宅街とあっては深夜の装いで、そっとチェックイン。
すっかり秋の風が吹くソウルでは、エアコンよりも網戸の方が涼しい感じ。韓屋独特の中庭形式に感謝しつつ、秋の虫の音色を聞きながら、楽しい夜を振り返ったのでした。
そんな鈍った感性にでも なお飛び込んできたのが、韓国の「憂鬱症のためのニューテラピー2人組バンド」Peppertonesでした。歴代のアルバムを聞きこみ、聞き惚れ、いつしか「ファン」を自認するほどに。
そしてこの夏、8月14日にニューアルバム「HIGH-FIVE」をリリース。合わせて、全国クラブツアーが行われることになりました。
ソロの公演をあまり行わない彼らだけに、貴重な機会。韓国まで飛んで、聞きに行きたい! ソウル公演は8月30日。多忙な時期で、土日に休むのが精いっぱいでしたが、1泊2日の弾丸ツアーを強行しました。
時間のない中でのソウル行きだけに、飛行機を使わざるを得ません。
夏休みシーズン終盤の福岡空港国際線ターミナルは、外国からの旅行客で混雑していました。
もう3度目の利用になる、韓国のLCC・t-way航空の飛行機に乗り込みます。
いつもは運賃が安く、駐車場も無料の佐賀空港を利用するのですが、土曜日に佐賀便はないため福岡経由にしました。
お馴染みの野菜チップスをボリボリ食べながら、玄界灘をひとっ飛び。1時間で、仁川空港に到着です。
入国審査場も混みあっていましたが、こういう時は「韓国人」専用窓口の隣の列に並ぶのがコツ。韓国人が早くはけた際には、順番を回してくれることがあるのです。数分は変わってきます。
無事に韓国入国。銀行で両替してみれば、レートは100円=900ウォンにまで下がっていて、ちょっとショックでした。
空港鉄道の駅に行くと、空港周辺を走る都市型リニアの駅も姿を現していました。もっとも、とっくに開通しているはずの時期なのに、延び延びになっているのが実態。次回の訪韓時にこそ乗れるものと、期待しています。
空港鉄道の空港駅には、新型KTXの姿が! 3月に空港鉄道に乗り入れを始めたKTXですが、その姿を空港駅で見たのは初めてです。
もっとも乗り入れは1日わずか9往復に過ぎず、便利とは言い難いのが実態です。増便が待たれます。
一般列車に乗って1時間弱、弘大入口で下車。学生街なだけではなく、路上ライブやパフォーマンスも盛んなアートな街として知られます。
道行く人も若い世代が多く、並木道もきれいで、歩いているだけで楽しい界隈です。
お昼ごはんは軽くしか食べておらず、スタンディングライブへの参戦には体力も必要! というわけで、昼から焼肉にしてみました。
焼き肉店とはいえ、さすがは弘大。店の作りはオシャレで、テラス席はオープンカフェのようです。午後4時前という中途半端な時間にも関わらず、若い人ばかりで、いい入りでした。
「牛1頭」なる、いろんな部位の肉を混ぜたセットでお腹いっぱいに。ステーキ肉もおいしかったけど、たまねぎダレにつけて食べる薄い肉が思いのほか いけました。
値段も、豪州産とはいえ1人あたり千円と、なかなかお値打ち。
いよいよライブ会場の「Yes24ムーブホール」へ。ネットで予約した引換券には「5時からチケット引き換え開始、6時開演」と書いてありましたが、会場前には「チケット配布4時、入場開始4:50」とありました。出遅れた!
行列整理のお兄さんに聞いてみれば、外国人ということで引換所まで同行してくれました。スタッフにも「外国の方です~!」と引き継いでもらえ、外国人の対応には慣れた雰囲気。日本から訪れても、安心して楽しめそうです。
韓国のライブは、留学時代を通じても初めてのこと。荷物検査はなく、カメラやスマホの持ち込みも規制はされていないようです。大きな荷物は駅に預けて来ましたが、会場内にはロッカーがあるので旅行者も安心。
ワンドリンクオーダーは必要なのかな?と思っていましたが、カウンターでは炭酸水を無料提供! 飲料メーカーとのタイアップですが、太っ腹です。残念ながらツアーグッズはありませんでしたが、歴代アルバムのサインCDはあり、11,000ウォンと市価より安かったです。
ホールをぎっしり埋めた人、人、人…韓国でも冷夏で、もうすっかり秋と言われていますが、かなりの熱気でした。500mlの炭酸水に助けられたのは、言うまでもありません。
男性バンドなので女性ファンばかりかなと思っていましたが、男女比は4:6といったところ。僕より上の世代の方もチラホラ見え、幅広い支持を受けていることが分かりました。
午後6時、開演! ニューアルバムのリードトラック「SOLAR SYSTEM SUPER STARS」から、「グッドモーニング・サンドイッチマン」、さらに歴代アルバムのリードトラックも交え、前半はほとんどMCもなしで駆け抜けました。
ビデオやスマホの撮影制限はないに等しい状態で、あちこちからカメラが向けられているのは、なんだか新鮮な眺め。Youtubeにも当日の映像が多くアップされています。
POWERAMP!! かっこよかった~!
「キャンパス・カップル」を共に歌う、オクサンタルピもゲストで登場!4人のハーモニー、生歌で聞くと一層心地よかったです。
折しも8月30日はイ・ジャンウォンの誕生日ということで、アンコールではファンからのサプライズでバースデーケーキが登場。「ヨン様みたいな経験ができて、公演日を誕生日にした甲斐がありました」と笑わせてくれました。
僕が彼らを知るきっかけとなった「New hippie Generetion」や、ちゃんと歌詞の一部が『2014年8月30日』になっていた「21世紀のある日」も聞けて、感動。
韓国のライブの特徴?に、観客がかなりの部分を「合唱」してしまうことがあります。最初は「オレは本人たちの歌を聞きにきたのに!」と思っていましたが、いつの間にか合唱に加わっていました(笑)。
熱気と絶叫に圧倒されつつも、その波に飲まれ心拍数の上がった2時間はあっと言う間に過ぎ、8時にはフィナーレ。はるばる参戦してよかった、また必ず来ると誓った、夏の終わりの2時間でした。
とはいえ、30代半ばのおっちゃんには体力的に辛かった、2時間のスタンディング。弘大の通りを見降ろす飲み屋で、パジョンを肴に冷たい生で疲れを癒しつつ、余韻に浸りました。
今日の泊りは、恵化の韓屋ゲストハウス。地下鉄とマウルバスを乗り継ぎ、宿にたどり着いたのは10時半過ぎでした。遅くなるとは言っていたものの、住宅街とあっては深夜の装いで、そっとチェックイン。
すっかり秋の風が吹くソウルでは、エアコンよりも網戸の方が涼しい感じ。韓屋独特の中庭形式に感謝しつつ、秋の虫の音色を聞きながら、楽しい夜を振り返ったのでした。