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Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです





 新幹線施設がJR九州へ引き渡されて以来、目立って新幹線の試運転列車が増えました。ふと高架橋に目を向けると、800系やN700系が駆けて行く姿を目にします。「つばめ」のロゴを掲げて久留米市内を走る800系は今だけの姿で、カメラでキャッチしたいものの逃してばかりです。

 そんな中、九州新幹線全線開通時の新幹線特急料金が今日、国交省に申請されました。JR九州のホームページでは、区間ごとの詳細な運賃・料金も公表されています。
 まず注目されていた山陽新幹線をまたぐ料金ですが、通算されずに山陽新幹線と九州新幹線の料金を合算することになりました(一部区間では割引あり)それでも、山陽新幹線にまたがる鹿児島中央~新大阪間では21,300円、熊本~新大阪間は18,020円(いずれも指定席)…と、対飛行機でも充分に対抗できる設定になりました。
 九州内の価格は、博多~熊本間4,990円、博多~鹿児島中央間10,170円。高いか安いかは判断しかねるところで、2枚きっぷの料金設定に期待したいところです。

 ここまでは、事前にリークされていた情報と一致。一方、沿線住民として気になっていながら、まったく噂に聞こえてこなかったのが、短距離の料金です。国交省へ認可申請された上限料金は、最短区間の自由席でも1,680円という高値ですが、さすがは短距離での特急利用を勧めてきたJR九州だけあり、実際に適用される届出料金は、かなり弾力的な設定になりました。

 まず隣接駅間の自由席特急料金は830円と、東海道・山陽新幹線の隣接駅間並み。さらに博多~久留米間では、間に新鳥栖駅が挟まるにも関わらず、隣接駅間料金が適用されるようです。博多~久留米間の運賃・自由席料金の合計は1,550円と、現行の230円アップに留まります。
 そして特徴的なのは、東海道・山陽新幹線にはない、1,200円の区間が設定されていること。博多~筑後船小屋や、新大牟田~熊本間が該当しており、中距離での利用に配慮されています。さらに1,200円料金は、既開業区間で隣接駅間料金の設定がなかった新八代~川内間の各駅間にも適用されることになり、これらの区間では最大480円の値下げになります。

 ただ、九州内の主要駅間の特急の実勢価格は、正規料金ではなく2枚・4枚きっぷの割引価格。博多~久留米間で見れば、運賃+料金の1,320円ではなく、4枚きっぷの1枚あたり800円が意識にある価格です。九州新幹線でも4枚きっぷが設定されるのかは分かりませんが、同じく200円程度のアップで済んでくれれば助かるなあ…と期待しています。

 そして昨日はダイヤも少し明らかになり、「さくら」は全駅に停車という情報が流れました。東海道・山陽新幹線では「ひかり」クラスの列車に当たる「さくら」ですが、建設費を負担した沿線自治体に配慮して、時間帯をずらして1日最低1本は停車するようなダイヤ編成にするんだとか。
 これまでのJR九州の特急ダイヤは、速達タイプと主要駅停車タイプの2クラスに分かれており、時間ごとに発車分が同じパターンダイヤが敷かれてきました。しかし時間帯によって停車駅を分けるとなると、パターンダイヤは崩さざるを得ません。せめて2時間サイクル程度の、分かりやすいダイヤを目指してほしいものです。

 在来線では、「ドリームつばめ」のダイヤを引き継ぐ深夜下り・早朝上り「有明」の存続が決定。JR九州ユニオンの組合誌でフライング告知されていたという、長洲~博多間の通勤特急についても、正式に発表されています。

 新幹線の詳細なダイヤは、17日に発表とのこと。1週間後に決まったXデーが、楽しみなようで不安です。

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