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狭い、逆向き座席じゃ気分が悪い、故障ばかりだ… こんな悪評ばかりだったKTXですが、最近の利用は上向きの傾向。初期故障は落ち着いてきた上、多少の窮屈さもスピードの魔力を前にして、我慢の範囲に入ってきたのでしょう。
さらに最近の原油高は、ガソリン代を1,500ウォン/㍑にまで押し上げていて、出張の利用をKTXに代える動きも出ているのだとか。
鉄道公社側も、各種割引を拡充したり、普通車へのオーディオ設置を進めるなどの改善策を実施。不評の内装も、2年のライセンスが切れたのに合わせ改善するとの話もあり、いっそうの乗客増を計るべく努力中です。
しかし一方で残念なのは、特室(グリーン車相当)で行われていた女性客室乗務員のサービスがなくなったこと。女性客室乗務員は、JR九州と同様に1年毎の契約社員として働いていたのですが、今年2月の一斉ストの際に正社員化を求めストに突入。一般職員が職場復帰する中、彼女たちはそのまま、現在も闘争を続けています。
ソウル駅では闘争中の彼女たちの姿を見ましたが、どうやら公社からはほぼ解雇された状態にある模様。その叫びは、必死で悲痛でした。ファイトです。
帰路のソウル→釜山間では、その特室車に乗ってみました。在来線では運賃×15%の特室料金も、KTXでは40%。KRパスでは半額になるとはいえ、9,000ウォンあまりと、物価水準を考えれば決して安くはありません。
座席は、セマウル号を彷彿とさせるゆったり3列シート。やっぱり鉄道の旅はこうでなくちゃとリクライニングを倒そうとすると、あれれ。角度は浅く、座面は前にスライドするため足元は窮屈に。やっぱり、乗り心地ではセマウルが最高だったな…
で、肝心の特室サービスはといえば、客室乗務員はもちろん不在。ドリンクやおしぼり、お菓子のサービスは、ワゴンを「セルフサービス台」として準備室に設置。自由に取れるようになっていました。
こりゃ遠慮なくとれていいやと、コーヒー2本、水1本、ワッフル何個かをガツガツ頂きましたが、やっぱり人手を介したサービスの方は、気分が違うのは確か。一日も早い円満解決と、乗務員の職場復帰を願っています。
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前回の旅では、釜山→大田、ソウル→亀浦をそれこそ「移動のため」だけに使った韓国高速鉄道KTX。アジア2番目の高速鉄道を、もっと楽しみたいというわけで、今回はちょっと趣味的な乗り方をしてきました。
まず初日は一旦釜山から、ソウル南部の光明駅へ。30分後の逆方面の列車で、天安牙山駅と戻りました。理由は、この2駅がどんな様子なのかを見てみたかったから。
というのもKTXは、在来線と同じ規格で建設されているため、釜山や大田、ソウルといった主要駅は従来の在来線駅に乗り入れています。純粋なKTX新駅は、光明と天安牙山の2駅のみ。この従来の韓国鉄道にはなかった考え方の駅が、どう利用されているのか見てみたかったのです。
まず訪れたのは光明(クァンミョン)駅[写真]。トンネルとトンネルの間にある半地下構造の駅で、線路を覆う大屋根の壮大さときたら、日本ではまず見られないもの。どこかヨーロッパの駅にでもいる気分でした。
実はこの駅、開業当初は利用が低迷し、鉄道公社は「国が押し付けた駅で、当社としては廃止もやむなし」とまで言っていましたが、今回見る限りはまずまずの賑わい。駅が大きすぎるから閑古鳥が鳴いているように見えるだけで、普通の規模の駅ならばかなりの乗降客がいるように見えるのでは?
駅前には近隣の電車駅とを結ぶシャトルバスが発着し、駐車場は満車状態。ソウル南部地域住民の利用、それもパークアンドライドが定着してきていることをうかがわせます。今後利用が増えれば、余裕ある駅施設を活かして光明駅発着の列車も誕生するかも?
一方の天安牙山駅は、日本の新幹線途中駅にも似た雰囲気。近傍の天安市と牙山市を複合させた名前の付け方も、新幹線っぽいです。駅を通過していく時速300kmのKTXを間近に見れる、唯一の駅としても知られています。
この駅はさすがに静か。周囲にもこれといって何もなく、牙山市の中心である温陽温泉まではバスが結びます。しかし現在、近くを走る長項線を電化・移設してKTX駅に近接させる工事が進行中。天安にも牙山にも、ぐっとアクセスしやすくなりそうです。
バスに乗ってみれば、郊外では大規模開発が進行中。牙山市、高速鉄道とともに、一段の飛躍を狙っている模様…。
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今回の旅では、交通費込み総計で8万円くらい使っちゃいました。4泊5日の海外旅行でこの値段というのは韓国ならではだけど、大学生の時には同じ値段で9泊10日したことを考えれば、ちょっと多くかかったなというのが実感。
円安ウォン高に加え、物価もじわじわ上がってきたのが理由です。
レートは、僕が始めて旅した99年頃から長らく100円=1000ウォン程度で安定していて、1桁切り落とせばOKという簡単な計算ですんでいました。それが今年に入ってから100円=900ウォンへ円安が進み、今回は手数料込みで100円=800ウォンという計算でした。
5万円両替しても、帰ってきたのは40万ウォン。なんだか、もらえるはずの10万ウォンを取り逃したような、釈然としない気持ちになちゃいました。
加えて、韓国内でも交通費を中心に物価上昇中。タクシー初乗りは2,000ウォン近くにまでなったし、牙山市の市内バスも950ウォンと、いよいよ1,000ウォンの大台が見えてきました。
大学の自販機コーヒーが、変わらず150ウォンだったのを見てやたら安心しちゃったり…
まだまだ日本の物価に比べれば安く旅できますが、これからは以前のように激安で…とはいかなくなるのでしょう。残念。
その分、韓国から日本へはかなり来やすくなっているはずで、もっと韓国の友達も「生の日本」を体感しに来てほしいなと思います。
<写真>
3,000ウォンだったKTX車内販売のドリップコーヒー。韓国鉄道の車内販売コーヒーといえばインスタントで1,000ウォンが定番だったけど、内容次第ではこの値段でも受け入れられるようになってきたんですね。
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ふと入った店の中でかかっている有線が、韓国で聞き覚えのあるメロディーだった…こんなことが、ここ1~2年で多くなってきました。しかも、それが好きな歌手の好きな歌だった時には、ゾクッとするほど嬉しくなります。
今日、夏用のラグマットを買いに入ったGoodday。有線放送はレミオロメン「3月9日」、ケイタク「陽はまた昇る」と続き、いい感じの選曲やな~と思いつつ品定めしていたら、聞き覚えのあるイントロが…。
最初はまさか韓国曲だとは思わないから「あれ、なんだっけこの曲?」と思いつつ歌声を聞いてみると…WAXじゃん!しかも日本語じゃん!原題「化粧を直して」の日本語版が、いつの間にかリリースされてたんですね。
イ・スヨンやユンゴンより自然な日本語で、ぱっと聞いてれば本当の邦楽ナンバーみたい。しばらく韓国でも活動してないなと思ってたけど、相当に特訓を積んでいた模様です。
家に帰って調べてみれば、この4月末に日本デビューシングルとして邦題「赤い糸」をリリースしてました。オリコン初登場49位はなかなか厳しいけど、じわじわっと人気が出てきたらと思います。
こちらではPVも見れますが、さすが韓国バージョンのドラマ仕立てMVとは全く違いました。そりゃそうか。
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